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'96.8.8 (2000.3.4)

ベートーベン:ピアノソナタ第11番

イエルク・デームス(P:1815年製ブロードウッド・ピアノ)
ヴィーナス (TKCZ-79237)
 

ベートーベンの生誕200年を記念し、生まれたという12月16日、生地ボンのベートーベン・ハウスにおける実況録音。  しかもベートーベンが実際に使っていた1815年製のブロードウッド・ピアノをイエルク・デームスが弾いている。

さて演奏だが、演奏そのものよりもまずこのピアノの音に耳を奪われてしまう。

ピアノというよりはハープシコードに近い音である。  ただし音量はたっぷりあって低音もしっかりとしているが、金属的な音であることには違いない。  アクションはハープシコードとは違い、ハンマーで弦を叩くものだそうだ。 あくまでもピアノのアクションなのだろうが、しかし耳で聴く雰囲気はやっぱりハープシコード。  ああ、ベートーベンはこんなイメージで曲を書いていたんだ、ということに思いをめぐらせながら聴いてしまう。 初期の作品であるこのピアノソナタには、こんな明るいイメージがうってつけの響きだ素人ながら思う1枚である。

なおこの時の録音には、晩年のベートーベンが使用していたコンラート・グラーフ製のピアノによるピアノソナタ第32&26番も別のCDで出ている。

 
93年にヴィーナスレコード(販売元:徳間ジャパン)からの限定盤 \1,000

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