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大阪シンフォニカー 第11回ひまわりコンサート

曽我さんの指揮を聴きに行ったコンサート戻る


大阪シンフォニカー 第11回ひまわりコンサート
2000年8月30日(水) 19:00 いずみホール

折田倫子(MS):チレア/歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」から「苦い喜び、甘い苦しみ」
中村真由子(S):ロッシーニ/歌劇「セヴィリアの理髪師」から「今の歌声は」
清水さかえ(MS):ドニゼッティ/歌劇「ファヴォリータ」から「いとしいフェルナンドよ」
柴台万紀(S):ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」から「まどろみが近寄るように、黒雲が日を隠しても」
加田真紀子(S):レオンカヴァロ/歌劇「道化師」から「大空を晴れやかに(鳥の歌)」
結城正子(S):プッチーニ/歌劇「蝶々夫人」から「ある晴れた日に」
馬場眞子(MS):モーツァルト/歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」から「ああ、ただ一度心を開いて」
馬場眞子(MS):ビゼー/歌劇「カルメン」から「セギディーリャ」
村上雅世(S):マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から「アヴェ・マリア」
村上雅世(S):ヴェルディ/歌劇「ドン・カルロ」から「世のむなしさを知る神」
渡沼雅子(S):フロート/歌劇「マルタ」から「夏の名残りのばら」
渡沼雅子(S):プーランク/歌劇「ティレスアスの乳房」から「いいえ旦那様」

指揮:曽我大介

オペラ・アリアのガラ・コンサートなのだが、興味は曽我さんの指揮。 1曲目の冒頭からタイトな演奏で、オケをドライヴしてて期待どおり。 なんだか嬉しくなってくる。 歌にもぴったりと付けていて、オケが大きな音を出してしゃしゃり出てくることはないのだが、自己主張にあふれる演奏であったと思う。 ラストのプーランクも洒脱な感じでよかった。

しかしながらメインのアリアはいつも苦手である。 おまけに9人が入れ替わり立ち代わり12曲も歌われたのでは、そもそも無い集中力もついえてまう。 歌手の方々も一発勝負なのであがったりして大変なのでしょうが... 楽しめない、と言うのがまぁ本音のところ。 で、いつもは悪いことは書かないようにしているけれど(だったら書くなと言われそうだけど)印象を書くと以下のとおり。 曲もよく知らないのに偉そうなこと書いてすみません。

折田倫子(MS)さん、イの一番だからかオケに声が埋もれて聞こえなかった、咽喉が温まってきたころに終わっていた感じ。
中村真由子(S)さん、声が堅いのは咽喉が温まっていないからかな? コロラトゥーラで声は転がるけど高音がややキツイのはどうも。
清水さかえ(MS)さん、緊張がこちらにも伝わってくるようなステージ上の振るまいは禁物でしょう、歌も抑えた表現なのか生真面目するぎるのか、はてさて?
柴台万紀(S)さん、全体の中で一番声質もよくて声量もあったと思う。 ちょっと野太い声だったように思うけど、何より歌いなれている感じがして安心して聴けました。 個人的には一番よかったかな。
加田真紀子(S)さん、紫台さんの後では声が細くて声量も無く感じてしまうが、良く言えばキュートな声質で選曲で聴かせた感じかな。 会場からは一番ウケていたのでは?
結城正子(S)さん、歌のテクニックはあるのだけど響きが浅くてキュルキュル鳴るような声はどうもラジオの音みたい。
馬場眞子(MS)さん、これまでに何度か大阪シンフォニカーと聴いていると思うけど、こんなに堂々としてたかな。 モーツァルトはオペラ・セリアだけどもこんなに堂々と歌うのかなぁ? カルメンともども真面目に歌っています、というのは分かるけど他の印象が乏しいなぁ。
村上雅世(S)さん、馬場さんの後だからか声量や迫力に欠けるねぇ。 きゅうきゅうしてるし、どこか貧相な感じもしてるけど、精一杯歌ってました。 「頑張ったで賞」ものかな。
渡沼雅子(S)さん、声量は少ないがよく透る声を巧みにコントロールしていたと思うし、何よりそんな自分によく合った選曲だったのでは、と思う。 フロトーは「庭の千草」のメロディが出てきて、情感たっぷりな「おばさま歌」みたいだった。 プーランクはコミカルさもあってやはり情感を巧くコントロールしていたけれど、オケが鳴ると埋もれてしまってたのがなぁ。

ということで、皆さんお疲れさまでした。