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ジャパン・ブラス・コレクション vol.4

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ジャパン・ブラス・コレクション vol.4
2000年9月20日(水) 19:00 尼崎アルカイック・ホール

ジョリヴェ:ブリタニスクの為のファンファーレ
リード:金管と打楽器の為のシンフォニー
コープランド:市民のためのファンファーレ
プレトリウス:テルプシコーレより”ダンス”
コープランド:エル・サロン・メヒコ

(アンコール:もののけ姫、風の谷のナウシカ、サンダーバードのテーマ)

(tp) 秋月孝之、川上肇、佐藤元昭、竹森健二、早坂宏明、堀川正浩、松原健二
(hr) 池田重一、猶井正幸、東谷慶太、向井和久、村上哲、望月正樹
(tb) 岡本哲、呉信一、小西元司、新田幹男、山下浩生
(euph) 中西勲、木村寛仁
(tuba) 佐藤潔、杉山康人、池貞茂夫
(perc) 坂上弘志、茶屋克彦、中谷満、安永友昭、細田真平

指揮:下野竜也

この演奏会、指揮者の井村さんが出演予定だったのでチケットを確保したのだが、怪我のため休演。 指揮者は大阪フィルの元研修生でウィーンだったかに留学されたはずの下野さんに変更。 聞く話によるとこれまでもこのバンドを指揮されていたとのこと。 道理で代演という感じもせず、よく纏めて指示を繰り出されていたようだ。 プレーヤーは関西では名だたるメンバーが揃っているが、各自の超絶技巧をひけらかすようなコンサートではなく、まとまったバンドとしての演奏となっていた。

このような金管バンドをホールできちんと(お金を払って)聴くのは始めてである。 会場は6・7割の入りで、その半分は学校の吹奏楽関係者のようであった。 勉強になるのだろうし、普段練習を見てもらっている先生を見るために来ているようであった。 さて、演奏であるが、先にも述べたように曲についての事前の知識もほとんどなく、また楽器のテクニック的なことにも疎いので漠然とした感想となってしまう。
第1曲目はまずは小手調べ的で感じであった。 抑えた表現であったように思う。 こちらも超絶技巧が聴かれるのかな、と期待もしていたのだが、あとで分かったことだがあくまでもバンド演奏であったのでそのように思えたのだろう。 第2曲目は冒頭の行進曲風のところから一糸乱れぬ演奏で非常に聴き応えのある演奏になっていた。 第2楽章でのユーフォニウムの温かい音にチューバ、ホルンがかぶさって夢見るような響きになっていた。 休憩をはさんでの第3曲目はトランペットで終始力強く鳴り引き締まったアンサンブルとなっていた。 第4曲目はドイツ・バロックなのだろうか(パンフレットに曲目解説がないのはいただけない)、個人的には一番気に入った曲・演奏であった。 パーカッションとブラスの各楽器との連携も見事で6つの曲(楽章?)の描き分けも見事にきまっていたように思う。 最後は全員がそろってのエル・サロン・メヒコ。 こちらは各パートの技巧が披露されたようだ。 やさしい音のトランペット群にチューバの締まった響き、タイミングの良いパーカッションでよく曲がしまっていた。もう少しリズム感が欲しいような気がしたのだが、どうなのだろうか。
さてアンコールは何が出たのか前奏を聴いてもよく分からない。 注意して聴き込んでいくとおなじみのメロディである。 あと1曲、あと1曲と3曲もアンコールをやってが、若い会場の皆さんにはこっちのほうがウケていたようでもあった。