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吹田市交響楽団 ファミリーコンサート2010

お馴染みの名曲を気取らない演奏で戻る


吹田市交響楽団 ファミリーコンサート2010
2010年5月3日(祝・月) 14:00 吹田市文化会館メイシアター・大ホール

ワーグナー: 「マイスタージンガー」第1幕への前奏曲
ハチャトリアン: 「仮面舞踏会」より「ワルツ」
オッフェンバック: 「天国と地獄」序曲
ロッシーニ: 「ウィリアム・テル」序曲
ヴェルディ: 「アイーダ」凱旋行進曲
チャイコフスキー: バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」「ワルツ」「白鳥たちの踊り」
(アンコール)チャイコフスキー: バレエ音楽「白鳥の湖」より「花のワルツ」

指揮:米山 信、新谷 武


GW中日の3日・憲法記念日、いつも夏休みの終わりに開催されるサマー・コンサートが、今年は春、GW中のファミリー・コンサートとなりました。 ここ数年伺えていませんでしたが、いつもよりもかなり多いめのお客さんでホールは埋まっていて、お馴染みの名曲を気取らない演奏で楽しませていただきました。

第1部、新谷武さんの指揮、米山信さんの解説で進みます。
まずは舞台袖、左右に4本づつのトランペットを配し、舞台上のオーケストラの2本と併せて、賑々しくファミリーコンサートがスタート。 舞台袖には吹田東高校吹奏楽部の女性部員3名が市民参加として加わって、市民オケらしい配慮。

またGW中、会場にはお子さん連れも多くいらっしゃいますので「天国と地獄」「ウィリアム・テル」などはカットして、耳に美味しいところを要領よく聞かせて進みます。 そしてまたフィギュアスケート浅田真央選手が使った「仮面舞踏会」なども加えて、あの曲やね、と飽きさせないような配慮もありました。

肝心の演奏は、これだけ有名曲が並ぶと、当方も耳が馴染んでいるのと、オケの皆さんもGW中で練習不足もあるのでしょうか、よく言うと丁寧、安全運転指向で進んでいたように思えました。 いつもながら新谷さんの指揮は大きなアクションでしたれけど。

第2部は、お馴染みの指揮者コーナー。 これを楽しみに来られている方もいらっしゃるようですが、当方もその中の一人。 自分で指揮を志願する度胸はありませんが、指揮によってオケがどう動くかに興味があります。 オケもいつも以上に指揮に忠実に併せますしね。 そして今回の演目は「天国と地獄」「ウィリアム・テル」。 希望者の中からジャンケンで選抜された小学生など4名が挑戦。 米山さんのイジリのトークも面白く、今回も楽しませてもらいました。

そして最後は、チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」から3曲、アンコールは予想通り「花のワルツ」で締めくくりました。 こちらの演奏は、指揮者コーナーでリラックスしたのでしょうか、またオケの皆さんもこれで最後だからでしょうか、かなり気合の入ったアンサンブルだったと思います。 木管も見事でしたし、弦楽器もうねるように聴こえていました。 チャイコフスキーらしい華やかさがあり、最後よければすべて良し・・といった感じで会場をあとにすることができました。

オケの皆さんもGW中でいろいろと予定もあるでしょうに演奏会の本番。 いくら好きな趣味をやっているとはいえ、何かと大変だったと思いますが、楽しませていただきました。 ありがとうございました。