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セント・マーティン・オーケストラ 第9回定期演奏会

淀みなく流れるベートーヴェンの第九を堪能戻る


セント・マーティン・オーケストラ 第9回定期演奏会
2012年5月6日(日) 14:30開演 いたみホール・大ホール

リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調

独奏:駒木奈美(p)

独唱:内藤里美(S)、山田愛子(A)、新屋良太(T)、五島真澄(Br)

合唱:CORO ORIONE

指揮:河ア 聡


オケ設立以来取り組んでこられたベートーヴェンの交響曲全曲演奏、その締めくくりにふさわしくセント・マーティンらしい筋肉質のベートーヴェンでした。 合唱も男声が充実して、張りがあってパワフル。 淀みなく流れるベートーヴェンの第九を堪能しました。

リストのピアノ協奏曲第1番を生で聴いたのは初めてかしら。 第2楽章の深みのあるアンサンブルに、駒木さんのピアノも深みを感じさせる打音で美しいソロが良かったですね。 華やかながらもしっかりとした演奏で、全体的に手堅くしっかりと纏めていたように感じたのは、生演奏が初めてだったからかもしれませんね。 CDなどでは時々聴いているのですけれど。

しかし、何といってもメインはベートーヴェンの交響曲第9番。 小さなオケ編成、ベーレンライター新版の利用、ノン・ビブラート奏法など、最近流行のスタイルながら重量感も感じさせる充実した演奏でした。 個人的には第3楽章を面白く聴けました。 ノン・ビブラートを駆使、木管楽器もフレーズをちょっと短く刈り込んでいたのではないでしょうか。 それまでの速いテンポを一転させた演奏はおごそかでかつ清楚な雰囲気を醸し出し、耳から鱗状態でした。 そして終楽章はパワフルな合唱とも相まった力感溢れる演奏は感動的でもありました。 素晴らしい演奏を有難うございました。


以下、未稿