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天理シティーオーケストラ 第12回定期演奏会

粋の良さ、素晴らしい弦楽アンサンブル戻る


天理シティーオーケストラ 第12回定期演奏会
2012年7月1日(日) 14:00開演 天理市民会館・やまのべホール

ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 作品62
ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 作品36
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 KV551「ジュピター」
(アンコール)ベートーヴェン:交響曲第9番より第2楽章
(アンコール)J.シュトラウス:ラデツキー行進曲

指揮:安野英之


梅雨空の下、天理へ行ってきました。
古典派の堂々たるプログラムに粋の良さを感じたのは自分だけでしょうか。 演奏そのものもよく整っていながらも勢いもあって、素晴らしい演奏でした。

指揮者の安野さん、チェロ奏者だからでしょうね、弦楽アンサンブルがしっかりとしているのが何より魅力的。 中でも時に低弦・中音弦をそれぞれ浮き上がらせて歌わせるのにハッとさせらたりもしました。
そんな中でもジュピターの終楽章、4重フーガが秀逸でした。 木管アンサンブルも凜としていましたし、輝かしいトランペットも絡んでコンパクトながらも力強い響き。 抑えどころもしっかりとして、パンと弾けてぎゅっと締まる。 しばし音楽に身を任せていました。

ベートーヴェンの交響曲第2番は、4月に奈良女子大学管弦楽団、先日の奈良交響楽団でもかかっていて、奈良を拠点するとアマオケ3回目となりました。 ここでも響きの締まった弦楽合奏、弦楽器の織り成す響きの綾を存分に味わいました。

冒頭のコリオラン序曲も、真摯な演奏でしたが後半に熱気が増して恰幅の良い音楽になってましたね。 太く弾力のある響きが心地良かったです。

アンコールは、ジュピターの後なので、ベートーヴェンの第九の第2楽章、これもフーガとの繋がりです。 躍動的ながら引き締まって勢いのある演奏にまた惹き込まれました。 ティムパニがカッコ良かったのもまた印象的。 そして最後はお馴染みのラデツキー・マーチで締め。 会場に沢山いた小学生たちが嬉しそうでした。

指揮者の安野さんのプレトークも分かりやすく、よく考えれらた演奏内容に大満足。 終演後ようやく上がった雨空を見上げて会場を後にしました。 
皆さんお疲れさまでした。


以下、未稿