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天理シティオーケストラ 真夏のオーケストラ!〜夏休み名曲コンサート〜

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天理シティオーケストラ 真夏のオーケストラ!〜夏休み名曲コンサート〜
2012年8月5日(日) 14:00開演 天理市民会館・やまのべホール

アンダーソン:舞踏会の美女
J.シュトラウス:春の声
アンダーソン:ブリンク・ブランク・ブルンク
J.シュトラウス:ピチカート・ポルカ
ハイドン:交響曲第101番「時計」より第2楽章
J.シュトラウス:チクタク・ポルカ ほか

指揮とお話:安野英之


会場の天理市民会館・やまのべホールには、未就学の子供も大勢集まり、時には退屈してむずかっている子たちもいますが、騒々しくもなく、皆それぞれに楽しんだ良い演奏会でした。

今年は「アンダーソンとシュトラウス」という副題のとおり、ルロイ・アンダーソンとヨハン・シュトラウスの特集。 さらにテーマとして「どちらのワルツがお好き」として両者のワルツ「春の声」と「舞踏会の美女」を続けて演奏されたり、「時計はみんな好き」として「チクタク・ポルカ」と「シンコペーティッド・クロック」、オーストリアとアメリカの音楽比較にもなってました。

また時計では、最初にハイドンの時計交響曲とベートーヴェンの交響曲第8番第2楽章まで出し、時計と音楽の係わりも探る、そんな凝った選曲もよく考えられてますね。

もちろん演奏もそれぞれにしっかりとしています。 しかも、分かりやすくテンポをちょっと落としてみたり、抑揚を大きくつけてみたり、「ピチカート・ポルカ」や「プリンク・プランク・プルンク」では立ち上がったり、コントラバスを回したついでに指揮者も回る・・・ そんなコミカルな趣向もあって、とても楽しく過ごさせて頂きました。

アンケートには未就学児入場可のコンサートについて意見を求められていましたが、定期演奏会ではないのだし、音楽をより身近に触れられるとてもいい機会だと思います。 また、いつも演奏会に伺っている当方として、音楽を聴くことの原点に戻る、というと大げさですけれど、音楽を楽しむこと、それを今いちど思いこさせてくれる良い機会だと思います。

なお、当方は開演5分前にホールに飛び込みましたが、開演前のロビーでは「実際に楽器に触って音を出してみよう」という子供向けの企画。 終演後には、指揮者の安野さんがロビーでアンケートを回収して小さなお客さんをお見送りするなど、さまざまに音楽を根付かせようという思いが濃く出ていたことを付け加えておきます。

来年もまた都合が合えばやってきましょう。 いい演奏会でした。


以下、未稿