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関西学院交響楽団 第123回定期演奏会

統制のとれたオケの響き、機能性の高さ戻る


日時:2014年7月6日(日) 14:30開演(13:45開場)
場所:尼崎市総合文化センター・あましんアルカイックホール

曲目:ビゼー/序曲「祖国」Op.19 (-*)
   ドビュッシー(ビュッセル編)/小組曲
   ドヴォルザーク/交響曲第8番ト長調 Op.88
(アンコール)マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
       ヨハン・シュトラウス2世/ポルカ「雷鳴と電光」

指揮:新通英洋(客演)、雁木佑輔(-* 学生)


きちんと統制のとれたオケの響きを楽しみました。 指揮者の新通さん、今回初めて聴く方ですけれど、ドビュッシーとドヴォルザークではまったく違うアプローチだったのに少々驚きました。 ドビュッシーでは、指揮台の上を優雅に動き回り、時に小躍りするような感じで曲をリードしていましたが、ドヴォルザークでは指揮台の上に仁王立ちとなって立ち位置を変えずにしっかりと曲を纏めていました。

ドビュッシーでは判りやすいリードに従って、凛として美しく、力が入っても響きが濁ることのない清新なドビュッシーを堪能。 学生オケらしい清々しい演奏でした。

それに比してドヴォルザークは、ちょっとテンポを遅めにとって構成感をしっかりととった演奏。 チェコ・ローカル色を排してインターナショナルな清新な演奏でした。 美しいメロディが丁寧に仕込まれていました。 個人的には、もうちょっと開放されて情感ある演奏が好きだったので、イマイチ乗り切れなくも感じていましたが、演奏としては良かったと思います。

これに先立って学指揮の雁木さんによるビゼーの「祖国」は、オケと指揮が一丸となった演奏が印象に残りました。 フィナーレでは力み巧く抜いて雄大に歌い上げて立派でしたね。

アンコールでの新通さん、また指揮台の上を自在に動いていて、何ゆえドヴォルザークでは仁王立ちだったのかな・・・ と少々疑問(動いたほうが当方好みになったのではないかと思ったしだい)。 とにかく、指揮者に指示にぴったりと寄り添う機能性の高いオケの音楽を楽しませていただきました。
皆さんお疲れさまでした。



以下、未稿