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待兼交響楽団 第27回定期演奏会

ソリッドに響くエネルギッシュな音楽戻る


日時:2014年7月12日(土) 16:00開演(15:30開場)
場所:伊丹アイフォニックホール

曲目:ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
   チャイコフスキー/交響曲第5番 ホ短調
(アンコール)チャイコフスキー/バレエ「白鳥の湖」
               第13曲「白鳥たちの踊り」より第6曲ワルツ

指揮・独奏:ゲオルギ・バブアゼ


ソリッドに響くエネルギッシュなベートーヴェンとチャイコフスキーに圧倒されました。

バブアゼさんの弾き振りによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。
タイトな響きながら艶があって時に太く響くバブアゼさんのソロもさることながら、オケの響きが挑戦的。 時に叩きつけるような感じで力を増してパワフルな演奏でした。 第2楽章ではちょっと真面目になりすぎた感じも受けましたが、独特な個性を感じた演奏でした。

チャイコフスキーも同様な演奏でしたが、ソロから開放されたバブアゼさん、細かなニュアンスも付けながらも指揮台の上を素早く動き、機械仕掛けのようなキレの良い動きでオケをリード。 重量感とスピード感を併せもった熱い演奏としていました。

正直なところ、熱い熱い演奏が続いて少々(かなり)聴き疲れをしたのですけれど、とにかくピッチがよく揃った精度の高い弦楽アンサンブルに、バブアゼさんの薫陶が光っていました。 現にバブアゼさんの動きを見ていると、主に弦楽アンサンブルに細かなニュアンスをつけてつつ曲を推進しておられる様子。
しかし、終楽章では手綱もしっかりと取り、強奏としても決して響きを濁らせることのない安定した弦楽アンサンブルをベースに、熱い熱い管打楽器の音楽を載せてフィナーレまで見事に演奏しきって見事でした。

本当にお疲れさまでした。



以下、未稿