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吹田市交響楽団 第78回定期演奏会

しっかりとした演奏で、聴かせどころをきちんと抑えて戻る


日時:2015年1月18日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:吹田市文化会館「メイシアター」大ホール

曲目:ロッシーニ/歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
   ブリテン/4つの海の間奏曲
   シベリウス/交響曲第2番 -*
(アンコール)シベリウス/フィンランディア -*

指揮:米山 信、新谷 武(-*)


丸1年、用事が重なって伺えなかった吹響の演奏会。 今回はちょっと凝ったプログラムながら、いつもどおり各指揮者の特徴にもよく反応し、きちっと纏まった演奏との印象を持った演奏会でした。

手堅く省エネな米山さんの指揮により、明るくきびきびしたロッシーニらしい響きで始まった序曲、ロッシーニ・クレシェンドも両手を同じように上下に振ってきっちりと決めていました。 ブリテンの「4つの海の間奏曲」、現代音楽らしい難しい響きも随所にありますが、これもきちんとよく出ていましたね。 当方はあまり耳馴染みのない曲なので、特に思い入れもなく、卒なく聴かせた、そんな感じだったでしょうか(すみません)。

そして粘着質ながら、要所をバシっと決める新谷さんの指揮でのシベリウスの交響曲第2番。 中低弦や金管をパワフルに鳴らせていたのが印象に残りました。 しかし纏まりといった点では、高音弦だけになると薄い響きになったりして・・・ちょっと没入するには距離を感じた演奏でした。

一番良かったのはアンコール(と言っては失礼なのでしょうけれども)、フィンランディアがこの演奏会で出色の出来。 自信に満ちていて、輝かしくもあって深みも感じた素晴らしい演奏でした。 会場を後にしたあとも、しばらくメロディが頭の中で渦巻いていたほどです。

このフィンランディアに全てかき消されてしまった感じだったでしょうか。 いずれの演奏もしっかりとした演奏で、聴かせどころをきちんと抑えていましたし、多少の事故もあったように思いますが、致命傷はなくて、全体としてはよく纏まってもいた演奏にも思ったのですけれど、なんとなく違和感がぬぐえなく・・・そんな感じ。 うまく言えませんけれど・・・ でも、フィンランディアを聴いて、曲に対する自信かも、そんな風に思った次第です。

ところで話は脱線しますが、今回は演奏会に伺うまでの時間に余裕があったので、なんと難波の湊町よりメイシアターまで3時間ほどかけて歩いて来ました。 途中、南方で阪急電車に乗るつもりでしたけれど、まだ時間もあったので淡路あたりで電車に乗るつもりでしたが・・・道に迷って阪急電車の駅が見つからず・・・やっと阪急電車の線路を見つけたら、なんと阪急吹田駅のすぐ手前。 演奏会に遅れるのではないかと、もう汗だくで、疲労困憊した状態での演奏会参戦となってました。 かなり無謀だったと反省しています。

次回は6月6日、メンデルスゾーンの交響曲第3番がメインだそうですね。 次回は体調万全にて臨みたいと思います。 今回の感想はこれでお許しください。 皆さんお疲れさまでした。


以下、未稿