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オーケストラ・アンサンブル・フォルツァ 第20回定期演奏会

とにかく全員一丸、素晴らしい演奏戻る


日時:2016年5月15日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:ザ・シンフォニーホール

曲目:ブラームス/交響曲第3番
   ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」

指揮:永峰大輔


アマオケを15年以上聴き続けてきたけれど、今年1月には吹田市交響楽団でストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」、2月はホール・バルティカ+セント・マーティン・オーケストラでオルフの「カルミナ・ブラーナ」、生演奏で初めて聴く曲に感動しっぱなしでしたが、今回の「春の祭典」は茫然とするほど見事、というしかない凄い演奏でした。

オーケストラの弦楽器は、ヴァイオリンを両翼に配置する16-15-10-8-7の編成ながら、チェロとコントラバスはステージに向かって右側に配置。 通常配置でのヴィオラと第2ヴァオリンが入れ替わった感じでしょうか。

CDなどで聴くお馴染みの音楽、めまぐるしく変わる拍子、キリリッと引き締まって時には度胆をぬくような豪快な打楽器の響き、管楽器の旋律を聴くたびにどの楽器なのか、目の前で演奏されているのを追いかけて納得したり、この楽器でやっていたのかと驚いたり・・・今回もまた2階中央BB列にて聴いていましたが、正直なところ正常心では聴けていなかったですね。

でも、統制のとれたしっかりとしたオケの響きは、本当に素晴らしかった。 どの楽器が突出したり、薄くなったりすることなどなく、堂々と自信を持たれて演奏されていて納得度の高い演奏となっていました。 こんな難しい曲よく出来るなぁ、というのが率直な感想でした。

とくに上から見ているので気づいたのですが、チェロやヴィオラでは半分のプルトがボウイングとピチカートに分かれて演奏しているのですね。 普段は縁の下の力持ち的な存在で地味なパートであるヴィオラですが、今回の演奏ではこのヴィオラが雄弁であったことを特筆しておきたいですね。

ヴィオラ・パート、前プロのブラームスの時よりも全員が前の方に詰めて座っていたのが如実に演奏に現われていたと思います。 パートとしての一体感、本当によく伝わってきて目を離すことが出来ないほどでした。

管打楽器が目立って美味しい所を持ってゆきますが、オケの中央に座っていたヴィオラがオケの要になっていたようにも感じました。 とにかく全員一丸、素晴らしい演奏を堪能させていただきました。

なおこれに先立って演奏されたブラームスの交響曲第3番、こちらもヴァイリンを両翼に配置しつつもチェロ、コントラバスを通常配置と同じく向かって右側に配した 16-16-11-8-7 の編成だったでしょうか。 若いメンバーが多いこともあって明るい響きでサクサク流れる音楽でしたね。 しっかりと演奏しつつも練り込み不足からかなんとなく散漫な感じも受けました。 練習量など致し方ないことでしょうが、もっと軽めの曲で腕慣らしをされた方が良かったかな。 いっそのこと「春の祭典」1曲プログラムでも満足できた・・・とは老婆心でしょうね。

とにかく、素晴らしい演奏でした。 有難うございました。



以下、未稿