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天理シティーオーケストラ 夏休み名曲コンサート

エキサイティングオーケストラ!戻る


日時:2017年8月6日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:天理市民会館・やまのべホール

曲目:シュランメル/ウィーンはいつもウィーン
   L.アンダーソン/「ブルータンゴ」
   L.アンダーソン/「忘れられた夢」
   L.アンダーソン/「フィドル・ファドル」
   メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲より第1楽章
   スメタナ/交響詩「我が祖国」より モルダウ
   指揮者体験コーナー (オッフェンバック/「天国と地獄」より「カンカン」)
   チャイコフスキー/歌劇「エフゲニーオネーギン」よりポロネーズ
(アンコール)J.シュトラウス/ラデツキー・マーチ

独奏:杉谷歩の佳(vn、天理小学校4年生)

指揮:安野英之(常任)


外は猛暑でしたが、クーラーの効いたホールの中は「みんなが聴ける演奏会」で爽やかになれました。 乳飲み子から老若男女がオーケストラ音楽を楽しめるように、客席の照明は落とさず、小さい子供がじっとしていられる時間を意識したちょっと短めの演奏会。 それでも時にギャーとか鳴くお子さんもいましたけれど、大勢のお客さんはにこやかに音楽を楽しんでいました。

オーケストラは対向配置で 5-5-4-4-3 の編成で、うきうきした気分になれるシュランメルの「ウィーンはいつもウィーン」で開幕。 スポーツ番組の幕開けのようでこれで気分が明るくなったように感じました。 ルロイ・アンダーソンの3曲、「ブルータンゴ」はスネアドラムが鎹(カスガイ)となって軽やかなラッパと滑るような弦楽器を結びつけたいい演奏でした。 「フィドル・ファドル」ではヴァイオリン奏者の10名が舞台上に一列に並んで立っての演奏。 ヴァイオリン奏者の方の演奏を真正面から見せたい、そんな思いがあったのだと感じました。

小学4年生にして既に京都市交響楽団とも共演経験のある杉谷歩の佳さんのヴァイオリンによるメンコン。 小柄な小学4年生だけれども、ダイナミズムのあるしっかりとした響き、カデンツァでの思い切りの良さが印象に残りました。 演奏後のトークでは「楽しかった」とのこと。 将来が大いに嘱望されますね。

そして「モルダウ」は、パンフレットに書かれたA〜Gまで譜例を順番に演奏、それぞれ何の場面であるかを解説されてから、通しでの演奏も初心者には嬉しい配慮ですね。 万年初心者の当方も、これは婚礼の場面だったのか、と知ったしだい。 楽しませていただきました。

指揮者体験コーナーは、3人の小学生が登壇しましたが、いずれも楽器を経験している子たちでした。 天理はウィーンのような音楽都市を目指していますが、着々と計画が進んでいるようですね。 そしてチャイコフスキーの「エフゲニーオネーギン」から「ポロネーズ」が演奏されて賑々しくプログラムが終了。 5型の小編成オケなの豪華絢爛なオーケストラサウンドとはいかないまでも、絢爛とした演奏で会場が盛り上りました。

最後はこのオケでお馴染みのラデツキー・マーチ。 会場からの拍手も手慣れたものですね。 10回目となった真夏のオーケストラ夏休み名曲コンサート。 これまでも何度か書いていますが、このような気軽に楽しめる演奏会がけっこう好きだったりします。 でも気楽に楽しませて貰っているものの、かかる曲目(プログラム構成)・お話し(解説の内容)・演奏が揃っていないと消化不良気味になってしまたったりもするものです。 が、さすがに10回目とあってとても楽しませて頂きました。 そして演奏終了後は、いつもどおり指揮者の安野さん自らロビーに出てアンケート回収。 頭が下がります。 どうも有難うございました。


以下、未稿