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ベイヌムのモーツァルトのポストホルン・セレナード

モダンで端正なモーツァルト(戻る


日本フォノグラムのフォンタナ・レーベルのクレモナ・シリーズの1枚。 懐かしいホルンと花束の統一ジャケットである。 クラシック音楽を聴き始めたころ、レコード店でよく見かけたものであるが、しかし当時は同じお金を使うならモノラル録音よりもステレオを選択していたので、モノラル録音が主体のクレモナ・シリーズはメンゲルベルク以外はあまり馴染みがなかった。 このベイヌムも、名前は知っていても実際に録音を手に入れるようになったのはここ数年のことであり、このレコードもハンターで300円で拾ってきたものである。
ロマンティックなメンゲルベルクの後を継いだベイヌムの超モダンなモーツァルトである。 今でこそピリオド楽器による演奏が全盛であるが、このようなモダンなモーツァルトも捨てがたい魅力がある。 というかこれで育ってきたため、こちらのほうが落着くのである。 古楽器のキューンとかピィーンというような音も耳に珍しくて面白いとは思うのだが、何度も聴いてみたいかというと、ベイヌムのような演奏を選んでしまうのである。 やはり古い世代なのだろうかね。
さてこのレコード、A面にモーツァルトの交響曲第29番と、ポスト・ホルンの第1楽章が収まり、B面には第2楽章から第7楽章まで入っている。 まぁレコードだから仕方ないのだが、ちょっと不便である。 そのA面の交響曲はちょっとサバサバしすぎるきらいもあるが、ポスト・ホルンはとてもチャーミングな演奏である。 特に第4楽章ロンドの管楽器群のアンサンブルが素晴らしい。 それぞれが控えめな表現ながら絶妙な掛け合いを聴かせてくれる。 あと第6楽章メヌエットのポスト・ホルンや、第7楽章フィナーレのオーボエも小粋で、見事なアンサンブルである。 とくにコントラバスが軽妙に下支えをしているため、甘くもなく重くもなくなりすぎない。 実に端正さの中にロマンを感じさせる演奏である。 本当にベイヌム/コンセルトヘボウって巧いなぁ。