BQクラシックス My Best Quality Classical Music Site 〜 堅苦しいと思われがちなクラシック音楽を、廉価盤レコード(LP)、CD、アマチュアオーケストラ(ブログ「アマオケ大好き、クラシック大好き」)などで気軽に楽しんでいます。
TOP演奏会感想文廉価LPコンサートホールLP廉価CD資料室掲示板
メータ/ウィーンフィルのマーラー/復活

メータのダイナミズムとウィーンフィルの芳醇な響きが見事にマッチ(戻る

このところちょっとブルーがかっていたのでマーラーは避けていましたけど、やっと復活でしょうか。 ズビン・メータ指揮による交響曲第2番「復活」を聴いてみたくなりました。 1975年、メータが最初に録音したマーラーの交響曲が、このウィーンフィルを振った演奏ですね。 今更僕が言うのもおこがましいほどの名盤中の名盤。 メータのダイナミズムとウィーンフィルの芳醇な響きが見事にマッチした演奏で、この曲のマイベストといえるものです。 久しぶりにレコードで聴きましたけど、なんとなく帯域はナローな感じなんですけれど深みのある音色に趣きが感じられていいものですね。

このレコードはいつ買ったのかな? はっきり覚えていませんけれど、中古レコードで捕獲したことは間違いなく、大学時代の後半か社会人になりたてのころでしょう。 この頃は、カセットテープに録音して聴いていました。 懐かしいウォークマン時代です。 でもスピーカを鳴らして聴くには当時も今もレコードです。 僕のステレオ装置は決して良いものではありませんが、このレコードが出た当時の製品で固められているせいでしょうかね、そこそこ楽しめる音で鳴ってくれます。 CDでは、当時としては合法だった海賊盤エコーインダストリーでこの演奏を持っていますけれど、レコードのほうが趣きが感じられていいですわ。 音が良い・悪いという問題ではなくて、心情的なことのほうが大きいのでしょうけれど。

と、そんな戯言はここまでにして、音楽に耳を傾けると、まず第1楽章からウィーンフィルの芳醇な響きに圧倒されますよね。 音楽に起伏をもうけて自在にウィーンフィルを操っているメータって、この頃がまさに絶頂・・・なんていうと可哀想かもしれませんけど、ほんとそう思っちゃいます。 力でもグイグイと押すけれど、音楽が何より艶っぽいし、反面繊細な感じの表現もとても巧いですよね。 それになんたって、音楽に陰りがないってのかな、判りやすい感じがします。 この第1楽章、ほんと大好きです。 中間楽章も素晴らしいのですけど、第1楽章と終楽章にピークを置いていますね。 終楽章もまたたっぷりとオケを鳴らして歌いあげていますが、レコードを聴いていて残念なのは、この終楽章が途中で切れてしまうこと。 大慌てで聞き手としての緊張感を途切れさせないようにしてレコード盤をひっくり返す・・・面倒ですけど、それもまた楽しみだとしておきましょう。