安田の部屋へようこそ 〜 クラシック音楽(BQクラシックス)やフロンテクーペ、南沙織など「裕隆の部屋」を中心にした家族のページです。 ブログ「アマオケ大好き、クラシック大好き」も始めちゃいました。
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POP Music (歌謡曲編)

いつもクラシックばかり聴いているわけではありません。
歌謡曲、洋楽なども聴いていますが、中途半端に古くてマイナーなのばかりです。
ここは歌謡曲を集めました。

なお南沙織さまは独立しました(→ ココ)。

「ロイヤル・ストレート・フラッシュ2」 (沢田研二) 1981年

ジュリーこと沢田研二のヒット曲を集めた「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」の第2弾。 初版ヒットのあと、3年ぶりのアルバムだそうです。 軽く甘いハイトーンが魅力的、歌謡曲、いえいえカッコ良いJapanese Rockでしょう。 さすがジュリー! 一気に聴けてしまいますね。
A面、「
ストリッパー三浦徳子:作詞、沢田研二:作曲、伊藤銀次:編曲、タイトなスネアの響きからパンク・ロック調のジュリーの歌声と演奏が魅力的。 実にカッコ良いJapanese Rockです。 「おまえがパラダイス三浦徳子:作詞、加瀬邦彦:作曲、伊藤銀次:編曲、こちらはJapanese Rock'n'Roll。 歌の後ろで鳴っているシンセがハモンドオルガンみたいでカッコ良いと思うのは年寄りなんでしょうかね。 「恋のバット・チューニング」「TOKIO」ともに糸井重里:作詞、加瀬邦彦:作曲、後藤次利:編曲ですけど、前者はタイトなバンドっぽく、後者はお馴染みパラシュートを背負っての歌唱でテクノっぽい編曲、いずれもそれっぽい雰囲気を出した歌謡曲の真骨頂でしょうか。 「OH! ギャル阿久悠:作詞、大野克夫:作曲、船山基紀:編曲、薄っぺらい歌だと思ってましたけど(阿久悠ですから)、それは当たっていたかも。 でもこのノリの良さが救いですね。 「ウィンクでさよなら荒井由実:作詞、加瀬邦彦:作曲、大野克夫:編曲、ハイトーンのジュリーの歌声が魅力的ですね。
B面、「
渚のラブレター三浦徳子:作詞、沢田研二:作曲、伊藤銀次:編曲、オルガンの音色からタイトなスネアドラム、そしてRock'n'Roll調のジュリーの歌声。 やや中途半端かも。 「酒場でDABADA阿久悠:作詞、鈴木キサブロー:作曲、沢 健一:編曲、歌声の後ろでぴったり寄り添うギターは誰の演奏なんでしょう。 バンド音楽ですね。 「ロンリーウルフ喜多条忠:作詞、大野克夫:作曲、後藤次利:編曲、バラードもジュリーの魅力なんですよ。 歌い上げていますけど、ちょっとインパクト弱目かも。 「さよならを云う気もない阿久悠:作詞、大野克夫:作曲、船山基紀:編曲、ストリングスの開始から歌謡曲。 やっぱり阿久悠という感じで、唄い方もどこか軽いなぁ。 「立ちどまるな、ふりむくな阿久悠:作詞、大野克夫:作編曲、こちらも歌謡曲。 何より歌声が若いのが、おっ、って感じですね。 歌謡曲っぽい歌い方がかえってそれっぽくていいかも。 「コバルトの季節の中で小谷 夏:作詞、沢田研二:作曲、船山基紀:編曲、最後も歌謡曲で締めてきますか。 でも軽く甘いハイトーンが魅力的。 自身の作曲、自分の良いところをやっぱりよく知っているんでしょう。 
と、なんだかんだといいながら、ここまで一気に聴いてしまいます。 さすがジュリー! よろしいでんな(2005.9.25)

「TOUCH ME」 (岩崎宏美) 1980年

岩崎宏美さん、アイドル時代より歌が巧いのは認めていました。 でもそんなに好きではなくて(だって歌の下手な人が好きなヘソまがりもんなんで)、レコードも「パンドラの小箱」しか持っていなかったのですけど、今年になってスーパーで耳にした「センチメンタル」でハッとしました。 間奏部分まで覚えていて、この頃の歌謡曲にはパワーがあったんですね。 その「センチメンタル」が欲しくてこのベスト盤LPを買ってしまいました。
A面、「
摩天楼」(松本 隆:作詞、浜田金吾:作曲、井上 鑑:編曲)、編曲が光っていますね、それに作品自体も素晴らしい。 「気付いた時は透かし絵の街、Crying in the city」にハマりそうです。 これを唄いこなす岩崎宏美さんも見事ですけど。 「銀河伝説」(阿久悠:作詞、宮川泰:作曲、川口真:編曲)、歌詞を読むと演歌を目指したみたいなんですけどね、さすがバラードとして唄いあげています。 「女優」(なかにし礼:作詞、筒美京平:作編曲)、アップテンポで抑え目に歌い始め「(アクトレス)女はいつだって」と歌上げても押し付けがましさのない巧さ、光ってます。 「スローな愛がいいわ」(三浦徳子:作詞、筒美京平:作曲、萩田光雄:作詞)、けっこうアップテンポになるんですね、でもバラード風に余裕をもって歌っているから速く感じません。 これもいい歌ですね。 「熱帯魚」(阿久悠:作詞、川口真:作編曲)、歌謡曲っぽい押しの強さで冒頭を掴み、中間部で流すように歌って、また「叱られてもいい、なじられてもいい」と押し仕込む。 この頃のアイドル歌謡って感じですね。 懐かしいなぁ。  「二十才前」(阿久悠:作詞、穂口雄右:作編曲)、ちょっと前時代的な開始ですけど、アップテンポになっても伸びやかな歌唱が魅力的。 最近は歌の巧い人も多いけれど、当時はこの歌唱力が断然光ってました。 いや今でも光っていますよ。 でも「十六 十七 十八と愛した、あのひとの心を、確かめてみたい二十才前」って(ちょっと恥ずかしくて)今は歌えないかも・・・ 「二重唱」(阿久悠:作詞、筒美京平:作曲、萩田光雄:作詞)、声がまだ子どもですねぇ、可愛らしい。
B面、「
万華鏡」(三浦徳子:作詞、馬飼野康ニ:作編曲)、電子ピアノの響きから始まる大人のバラード、いいですねぇ、うっとりくちゃいます。 「シンデレラ・ハネムーン」「未来」「ファンタジー」「センチメンタル」「ロマンス」いずれも阿久悠:作詞、筒美京平:作編曲、ここはもう筒美さんの独断場と言わざると得ませんね。 どの曲も間奏部分までよく覚えていますよ、ファンでもなかったのですけど、とにかく巧い曲作りに脱帽です。 パワーあります。 「思秋期」(阿久悠:作詞、三木たかし:作編曲)、「銀河伝説」でも書いたとおりですけど、ここでは歌詞がPOPSですけど、編曲が演歌っぽいですね。 でもバラードとして唄いあげているのが立派です。 ちょっと立派すぎる感もありますけれど・・・ 
とにかくここまで一気に聴いてしまいました。 歌謡曲のパワーを感じます。 いい時代でしたね。(2005.8.15)

「鬼ケ島」 (平山みき) 1982年

近田春夫プロデュースによるニューウェイブした平山みきの傑作アルバム。 ヴィブラトーンズのタイトなバックに、彼女の突き放した歌声にシビれます。 レコードの帯に書かれたコピー「中毒患者続出! 平山三紀から、きつめのスパイスのきいた平山みき誕生」、確かに中毒しますわ、このアルバム。 歌謡曲とは言いがたく、個人的にはニューミュージックなアルバムです。
A面、イントロなしで「ひろ子さんのお兄様は」と歌い出す「
ひろ子さん」。 昔付き合っていたけどその後それぞれ親の進める人と結婚、でもその後も「時々逢っては いわゆる アッハン」という歌。 わずか2分半の曲ですがもの凄いインパクトあります。 続く「プールサイド・クラッシュ」もイントロの音楽がタイトでシャープ、「わがままなの 知ってるくせに そんな困った 顔せずに 人の目が 気になるのね」と突き放す歌声がカッコイイな。 「月影の渚」は一転うねるベースにのったスローバラード、ドラムのリズミックな響きにのって歌う「ドライマティニ」、「蜃気楼の街」もまたベースラインを強調したリズムミックなサウンドと独特な歌声がマッチしてます。 
B面、拍手・ドラムから始まってリズミックに歌う「
よくあるはなし」はドラ息子を親が甘やかしているお話。 「おしゃべりルージュ」は退屈なOLのアンニュイさをタイトに歌い飛ばす感じでしょう。 そしてそんなOLの日曜日の何もない出来事(?)をスローバラードで歌う「電子レンジ」は不可思議なサウンド。 チャコポコ・リズムのアンニュイ版みたい。 うまく処理されています。 そして「雨ふりはハートエイク」も不思議なリズムが印象的、突き放す歌とよくマッチしてますね。 いずれも実験的かもしれないけれど、かなり高度な曲造りが面白いなぁ。 ラスト、動物園の様子を歌ったタイトル曲「鬼ケ島」など完全に実験でしょう。 ちょっとヘンな歌です。
とにかく大人の歌って感じのアルバムですね。 はんばひろふみなんかより、平山みきが絶対に面白い。(2005.6.5)

パンドラの小箱 (岩崎宏美) 1978年

この前、ふっと立ち寄ったマーケットで岩崎宏美の歌が流れてまして、ついつい「ブルーの服をバラ色に私は変えてみたの そんな気分よ 17才」「かかとの高いしゃれた靴私ははいてみたの そんな気分よ 17才」と口ずさんでました。 この「センチメンタル」、特にファンじゃなかったんでレコードは持っていませんけど、けっこう覚えているものですね。 そんなことがあったので「シンデレラハネムーン」の入ったアルバム「パンドラの小箱」を出してきました。 コレ全曲筒美京平の手によるファンキーアルバム。 演奏:Dr.ドラゴン&サウンド・オブ・アラブとクレジットされているのがキッチュな感じですけど、ハンパではありません。 歌謡曲にパワーがあった時代を代表する名盤と言って良いでしょう。 言わずものがなの歌の巧さも光っています。 これ聴きながらサニー号で帯広の平原を疾走していたことも思い出します。
A面「
媚薬」(阿木耀子作詞)冒頭の小気味良いドラム、ノリの良いリズムセクションをバックしたウェットな巧い歌唱、ここでノックアウトですね。 特にサビの部分、コーラスの後ろに回って歌うところなど並みのアイドルじゃないですな、まったく。 続くタイトル曲「パンドラの小箱」(阿木耀子作詞)もアップテンポながら伸びやかな歌唱にゾクゾクってきます。 そして歌詞がまた意味深く迷宮に入ったみたいな感じもします。 「コントラスト」(島武実作詞)、「ピラミッド」(橋本淳作詞)と歌謡曲っぽい歌の間に「パンドラの小箱(バリエーション)」のインストゥルメンタルが挟まり、最後は「カンバセーション」(橋本淳作詞)のスローバラードでこの面を締める構成もよろしい。
B面「
シンデレラ・ハネムーン」(阿久悠作詞)とにかくカッコいい曲。 ヒットしましたね。 フレーズの最後をシャウトせず、ビブラートかけて歌い上げる歌の巧さもたまりません。 いきなり最高潮に達した気分。 このあと「想い出は9月ゆき」(島武実作詞)、「ミスター・パズル」(島武実作詞)、「」(阿久悠作詞)と、いずれも伸びやかに歌うアメリカンポップス調。 いかにも筒美京平らしい洋楽センスが感じられる曲です。 「南南西の風の中で」(阿久悠作詞)はバラードで、このあとに「パンドラの小箱(リプライズ)」のインストゥルメンタルが異国情緒の残り香を漂わせ、そっとアルバムを締めます。 よく出来たアルバムです。(2005.4.23) 

岩崎宏美公式ホームページ
http://www.hiroring.com/index.html

トロピック・オブ・カプリコーン (菊池桃子) 1985年

卒業」ってヒットしましたよね。 これがフューチャーされた菊池桃子のセカンド・アルバム。 先日このアルバムを聴いていたら、部屋に入ってきた長女が、気持ち悪い、って言うんですよ。 (絶対音感を持っているらしい)長女にすると、音程が怪しい歌は気持ち悪くなるんだそうです。 でも、この声量の無さ、不安定さがいいんです。 地声でシャウトしたり、朗々と歌いあげるのは僕は苦手なんです。 そんなことを言うと、だからかぁ〜ZARDが好きやねんねぇ、と妙に納得されてしまいました。 まぁ、間違いはありません。
さて、このアルバムはある種コンセプト・アルバムでしょう。 とにかくバックがしっかりしてます。 サウンド・プロデュースは林哲司。 全曲の作編曲を担当しています。 タイトなドラムとシンセサイザーが魅力的に使われてます。 全体的な爽やかな曲造りは、前作の「オーシャン・サイド」と同じで、南の海を想像させて涼しげ。 そんな演奏にのって、声量のない歌が伸びやかに(?)にのってて、暑い夏に聴くのにはもってこいです。 ただしどの曲も似たような感じで、特徴がないのが特徴的かもしれません。
歌詞は、A面1曲目「
卒業」、2曲目「カレンダーにイニシャル」は秋元康作詞。 前者には「サンテグジュペリ」、後者には「サリンジャー」なんていう言葉が印象的に使われてます。 3曲目以降「恋のPROJECTION」「真夏のSEQUENCE」「DEAR CHILDREN」は青木久美子作詞で、こちらも「サイドシート」「Shining of Your Smile」「指で作るピストル向け遊んだ」とカタカナ言葉を使っているのが目立ってます。 バックの演奏もそうですけど、耳障りの良さを目的にしているって感じがありありとしてます。 B面もまたそんな感じ。 秋元康の「BOY FRIEND」、藤田浩一の「SOUTHERN CROSS DREAMING」「愛のSURF BREAK」、有川正沙子の「ALFA FLIGHT」「南回帰線」、省略しちゃいますけど題名からして想像つくでしょう。 たかが音楽なんですからね。 気楽に聴けたらいいじゃないですか。 (2004.8.1)

BEST ALBUM (いしだあゆみ) 1980年

大好きで見ているNHK-TVの朝ドラ「てるてる家族」で、次女なつこ役の上原多香子が「ブルーライト・ヨコハマ」を歌うようになりました。 いい曲ですよね。 また上原多香子のリリースするCDのカヴァー曲は「あなたならどうする」だそうで、こちらも大好きな曲です。 ということで、本家いしだあゆみさんのレコードを出してきました。
このいしだあゆみさんのレコード、帯広での学生時代、帰省中の大阪の中古レコード店(たぶんアメリカ村のキンギコング)で買ったものです。 その前には帯広のレコード店(たぶんオイカワ)で、再発シングル盤(A面「ブルーライト・ヨコハマ」、B面「あなたならどうする」)も買ってます。 そのくらい、いしだあゆみさんて好きなんですよね。 ブビラートのかからない独特の歌いまわしが素適ですよね。 映画の「駅」も劇場でちゃんと観てますよ。 もう歌わないのかなぁ?
レコードに話はもどして、A面1曲目「
マイルド・ロマン・ロック」(仲畑貴志:作詩,大野克夫:作曲)とB面3曲目「MILD NIGHT」(仲畑貴志:作詩,宇崎竜童:作曲)はサントリーの「樹氷」というウォッカのCM曲です(マイルド・ウォッカと呼んでいたのでマイルドが付いてます)。 これも帯広時代なので、よく憶えています。 呑み過ぎて頭痛が酷くて授業をサボったことまでも・・・と余計ことを書かずにさっさと紹介するとA面では、なかにし礼:作詩,加瀬邦彦:作曲の「幸せだったわありがとう」「恋は初恋」もいいですが、なんたって橋本淳:作詩,中村泰士:作曲の「砂漠のような東京で」でしょう。 ヒットしましたよね。冒頭のオカリナの響きがぐっときますしね、「キザな女と呼ばれても」なんてね、独特のほの暗さがなんとも言えません。B面は橋本淳:作詩,筒美京平:作曲の「ブルーライト・ヨコハマ」となかにし礼:作詩,筒美京平:作曲の「あなたならどうする」を別格として、ラストに収録されている、なかにし礼:作,中村泰士:作曲の「喧嘩のあとでくちづけを」がいいですよ。 「あなたのそばでなけりゃ/生きてゆけないの」でぐっと伸ばして、サラッと「嘘でもいいから こっちをむいて」と歌ってからちょっと明るく「喧嘩のあとで くちづけを」なんてね、演歌じゃないこんな大人の歌、最近ないですよね。 (2004.2.29)

BEST AKINA メモワール (中森明菜) 1983年

中森明菜のデビューから6枚目までのシングル曲と、それまで4枚出していたオリジナル・アルバムからの曲との12曲で構成されているベスト・アルバム。 帯広での学生時代によく聴いてましたけど、このアルバムが出てからもう20年ですか・・・なんかちょっと考え込んでしまいそうですね。 でもこのレコードを聴くかぎり中森明菜の歌はもう快調そのもの。 いやぁ〜巧いもんです。 特に低音の使い方がそこいらのアイドルとは違っているのがなんたって魅力的ですね。
デビュー曲の「
スローモーション」、デビューアルバム1曲目の「あなたのポートレート」は隠れた名曲ではないかな。 ともに来生えつこ作詞/来生たかお作曲作品です。 そしてこのコンビでは「セカンド・ラブ」が最高でしょう。 セカンド・シングル「少女A」で人気に火がついて、この3枚目になる「セカンド・ラブ」で不動の地位を築いたといっても過言ではない名曲です。 ちょっとはすっぱな感じのする「少女A」「1/2の神話」「禁区」は売野雅勇の作詞(作曲はいろいろ)でいかにも彼らしい歌謡曲ですが、これと揺れる少女の心を歌った来生作品と交互にシングル・リリースされているのに今気付きました。 なるほどそういう作戦だったのね・・・
なお「
禁区」は細野晴臣作曲で、編曲も萩田光雄と共作でテクノポップしてます。 YMOの流れから当時の歌謡曲にもテクノが取り入れられていた時代でした。 こんなところに20年という時の流れを感じてしまいました。 しかし中森明菜の歌声は色褪せませんね。 (2003.9.15)

硝子坂 (木之内みどり) 1977年

高田みづえでヒットした硝子坂は木之内みどりの持ち歌だったことはファンの間では当たり前のこと。 しかしこのアルバムがポップでちょっとニューウェイヴしているのはあまり知られていないのではないかな。 演奏に The Last Show を従えてのヘタウマの歌がとても魅力的だし、伴奏がとても素晴らしい。 スチール・ギターやハーモニカでニュー・カントリーっぽい仕上がりですね。 特に島武美作詞/宇崎竜童作曲の6曲で占められたB面がいいな。 失恋に関する歌ばかり「五月雨」「ありったけさわやかに」「明日からごめんね」「Good-bye」「硝子坂」「サヨナラの後に…」と一気に聴かせてしまう。 「Good-bye」ではちょっとファンキーな女性コーラスも混じっててドキドキします。 「硝子坂」は意外とクセなく区切って歌ってて、ちょっと可愛しさを感じするのは木之内みどりの特質でしょうね。 A面は、松本隆作詞の歌を5人の作曲家が曲を付けているが、秀逸なのは吉田拓郎による「東京メルヘン」。 中ヒットしたので覚えている人もいるでしょうか。 バックのギターの絡みがカッコいいですね。 「フルーツ」(実川俊作曲)は伸びやかなギター演奏、「ヨーヨー」(市川善光作曲)はフォーク調でしょうか。「ゆめまくら」(小泉まさみ作曲)はカントリー調でThe Last Showも軽快、「シティー・ライト」(マイケル・K・中村作曲)は遥かな感じのする歌と演奏がマッチした歌だなのがバラードと言った感じではなく甘ったるくなるあたりがまだ歌謡曲の木之内みどりらしいところでしょう。 しかし一歩も二歩も独自の世界を見せつつある佳作アルバムだと思います。 (2002.11.4)

ギャラリー (柏原芳恵) 1983年

毎年お盆がくるとNHKの「思い出のメロディ」が気になるけれど今年は柏原芳恵がハロー・グッバイを唄っているのを見てグッときました。 アップになると目もとにちょっと年齢を感じさせはしたけれど、みうらじゅんの奥村チヨ観音をも連想させる芳恵ちゃんでした。 芳恵ちゃんのライヴアルバムも持っているけど、ここはベスト・シングルを集めた「ギャラリー」を堪能しましょう。 A面はニューミュージック系の歌を集めています。 中島みゆきの「春なのに」(1983.1)、谷村新司の「花梨」(1982.10)、阿木耀子・宇崎竜童の「ちょっとなら媚薬」(1983.4)、微美杏里(女優の藤真利子)・松尾一彦(オフコース)の「夏模様」(1983.6)、松山千春の「タイニー・メモリー」(1983.9)と、素晴らしい顔ぶれですね。 芳恵ちゃんも要所で声をすっと抜いて低音で唄いこむあたりぐっときます。 B面はいわゆる歌謡曲系作家によるもので「ハロー・グッバイ」(1981.10),「渚のシンデレラ」(1982.4).「あの場所から」(1982.7:この歌は南沙織の1973年のアルバム「早春のハーモニー」に収録されていた曲でした),「恋人たちのキャフェテラス」(1982.2),「ガラスの夏」(1981.5) と、柏原よしえとしてしっかりアイドルをしています。 これにデビュー曲の「No.1」と「第2章くちづけ」が入ると完璧でしょうか。 しかしこうやって聴き返してみても「ハロー・グッバイ」は名曲ですね(喜多条忠作詞・小泉まさみ作曲)。 芳恵ちゃんは大阪・西成区出身ですし、浪花女のしたたかさで生き残って芳恵ちゃん観音となるべく頑張って欲しいものです。 間違っても天童よしみさんのような魔除けにはならないでね。 (2002.8.11)

歌手・柏原芳恵ちゃんを応援するページ
http://www.geocities.jp/tomorrow_yoshie/

美代子の新しい世界 (浅田美代子) 1974年

最近は明石家さんまのお相手の天然ボケとしてすっかりお馴染みになった浅田美代子のオリジナル・セカンド・アルバム。 1973年「赤い風船」でレコード大賞新人賞を受賞するもNHKのオーディションには合格しなかった歌唱力のなさを誇る彼女だが、今ではそのNHKの朝の連続ドラマに女優としてレギュラー出演するしたたかさで生き残ってくれていて嬉しい。 さてこのアルバム、今なら彼女ほどの歌唱力の場合、アップテンポのノリの良さで誤魔化すところを歌にエコーしてせっせと歌詞を歌っている(歌おうとしている)古臭いアイドルのアルバム作り。 またB面の4曲「手紙を書いています」(松崎好孝作曲)「恋してる時間」(はしだのりひこ作曲)「魔法使い」(佐藤公彦作曲)「わたしと私」(日高豊明作曲)が浅田美代子作詩となっているところもまたそれっぽい。 まぁこの中ではチェリッシュの松崎クンの作品がイチバン良いかな。 しかしA面はこれがまたなかなか意欲的な作品群。 「千羽鶴」(安井かずみ作詩、かまやつひろし作曲)「初恋」(佐藤公彦作詩作曲)は「パリの絵ハガキ」(なかにし礼作詩、吉田拓朗作曲)「めざめのいい朝」(松井悦子作詩、松崎好孝作曲)「かえらない夏」(松山猛作詩、加藤和彦作曲)と、いずれの曲・歌ともなかなかの出来。 エコーをかけて甘くなった声量のない浅田美代子の声と曲作りをうまくマッチさせているあたりは歌謡曲の真骨頂でしょうね。 ケメ(佐藤公彦)やバツイチのお相手吉田拓朗、チェリッシュの歌はとてもノッて唄っているようです。 そしてこのアルバムのハイライトはやはりシングル盤としても出たB面最後の「虹の架け橋」(柳生武彦原案、安井かずみ作詩、都倉俊一作曲)でしょう。 「うれしいことならいつも ふたりで倍になるの 淋しいことならいつか 半分になる」・・・ いいですね〜 こおいうタイプのしたたかなアイドルって最近もう見かけませんねぇ (2002.8.4)

あちゃこ's ルーム(吉田拓郎さんと結婚して引退する以前の浅田美代子さんを紹介するページ)
http://ken.cside2.com/miyoko/

A WONDERFUL TIME. (沢田研二) 1982年

最近ではすっかり内気で気の良さそうなおじさんになったジュリーが、まだ日本のミック・ジャガーを目指していたころのレコード。 バックにEXOTICSを従えたタイトなロック・サウンドに甘いジュリーの歌声が心地良いけどやっぱりどこか歌謡曲テイストに輝いている。 しかしA面1曲目の大沢誉志幸作曲、伊藤銀次編曲の「おまえにチェックイン」がタイトでシュールで実にカッコ良くてイイ、これは傑作でしょう。 あとA面3曲目の「STOP WEDDING BELL」も同コンビのタイトでカッコ良いサウンドの曲。 しかしB面ラスト伊藤銀次作/編曲の「素肌に星ちりばめて」は売野雅勇の歌謡曲っぽい詞で損してるみたい。 あとはアップ・テンポでベースラインを浮き出たせて心地良いのが後藤次利編曲作品。 さすがベーシストといったところか。 タイトル曲の 「A WONDERFUL TIME」、「ZOKKON」(沢田研二作詞作曲)あたりがなかないい感じ。 しかしジュリーと後藤次利が組んだ「氷ずめのHONEY」はいけません。 「パヒューム」はミディアム・テンポだけど、さすがに加瀬邦彦作曲だけあってジュリーの良さを巧く引き出しています(これも後藤次利編曲)。 気のいいおじさんもいいけど、パラシュートを背負わなくてもジュリーにはロックを歌いつづけてほしいな。 (2002.3.31)

苦いルージュ (木之内みどり) 1978年

今は俳優竹中直人の嫁はんになっている木之内みどりのたぶんラストアルバム。 けっして巧い歌ではないが、息を抜いたアンニュイさがとても魅力。 A面 <PART 1 海から>、B面 <PART 2 街へ> のコンセプトを持ったこのアルバムの完成度は高く、アイドル歌手のアルバムとは思えない。 つくづくも後藤次利に転ばなければ... と残念に思うが、その後藤次利/作曲,小林和子/作詩の「サマーフェスティヴァル」「NO,NO,NO」もなかなかの出来である。 しかし何といっても冒頭(A面1曲目)のヒデとロザンナのヒデこと出門英/作曲,三浦徳子/作詩の「漂いながら・・・」と4曲目の「海の百合」が出色。 小粋なヨーロッパ調の歌を感じさせるのは出門英の才能だろう。 かえすがえすも早世した出門の才能が惜しまれる。 あと大野克夫/作曲、東海林良/作詩「ひと夏の兄妹」なども素敵。 作家に恵まれたとはいえ、木之内みどりの大きな転換点になっていたと思われるアルバムだけに、これで引退とは本当に残念だった。 (2001.4.14)

Yellow & Blue(木之内みどりファンのページ)
http://aotomo.dyndns.org/