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バルビローリ/ハレ管のペール・ギュント

独特な響きの綾(戻る


1993年6月発売の東芝EMIのEternityという1,200円盤シリーズの1枚です。 すでに発売から10年がたっていますが、現在でもカタログに残っているようです。 僕のCDは今から5年くらい前にJR金沢駅の新星堂で見つけて買ったのですが、この時も吃驚して慌てて捕獲したのですが、先日ふと立ち寄った中央林間の新星堂にもまだ残っていたのにはもっと驚きました(もちろん買いませんでしたが)。 とにかく昨今の状況より、店頭から消えるまえに捕獲しておくことをお勧めしたい1枚です。

さてこのCDに収録されているのは組曲ではなく、物語の進行にそい「序曲」から「ソルヴェイグの子守歌」までの全12曲を配した独自の編成となっています。 合唱やソプラノ独唱はドイツ語で歌われていますが、シーラ・アームストロング(S)が歌う「ソルヴェイグの歌」「ソルヴェイグの子守歌」は見事な歌唱だと思います。 ですがはやりこの演奏はバルビローリの暖かい配慮の行き届いた指揮がすべてを支配しています。 ハレ管弦楽団も速いパッセージではちょっとついてこれない感じぬぐえませんが、ゆったりと歌わせる部分では、独特なウェット感があってバルビローリ節を堪能させてくれます。

冒頭の「序曲」、華やかなアレグロによる開始のあとのヴィオラの独奏による舞曲がとても素敵ですね。 ヴィオラ独特の響きにぐっと惹かれるものを感じます。 なかなか聴く機会の少なく序曲ですが、これはもうけものだと思います。 あと月並みかもしれませんが「オーゼの死」。 この弦楽合奏もまた素晴らしいと思います。 先にも書いたとおり独特のウェット感に満ちていますが、きちんと抑制の効いたロマンティックな表現です。 このような曲を演奏させたらバルビローリの独壇場でしょうね。

バルビローリは最初チェリストとしてデビューしただけあって、オーケストラの弦楽器のボウイングは自ら指示していたようですね。 ハレ管の弦楽器の独特な響きの綾はここからきているようです。 バルビローリのファンではなくいても、この演奏に興味があれば売り切れないうちに捕獲されることをお勧めします(新星堂では、各店間の取り寄せもできるようですので、中央林間店のを送ってください、といえばお近くの支店で入手できるという話を聞いたことがあります・・・やったことはありませんが)。

1993年発売の東芝EMIのエタニティ1200 の1枚/抒情組曲とのカプリング