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大阪市音楽団 みやこじま新春コンサート

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大阪市音楽団 みやこじま新春コンサート
2006年1月22日(日) 14:30  都島区民ホール

フュチーク: 剣士の入場(雷鳴と稲妻)
カーター: 交響的序曲
北原白秋/作詞、山田耕筰/作曲、長瀬敏和/編曲: かやの木山(*)
文部省唱歌、中村啓二郎/編曲: 冬景色(*)
服部良一ヒット曲メドレー(服部良一/作曲、小島里美/編曲): 湖畔の宿 〜 銀座カンカン娘 〜 山寺の和尚さん 〜 蘇州夜曲 〜 懐かしのボレロ 〜 一杯のコーヒーから 〜 青い山脈
松田聖子ラブリーコレクション(山下国俊 編曲): 赤いスイートピー 〜 夏の扉 〜 SWEET MEMORIES 〜 風立ちぬ 〜 青い珊瑚礁 〜 あなたに逢いたくて- Missing You -
映画「ハウルの動く城」から(谷川俊太郎/作詞、木村 弓/作曲、中村 啓二郎/編曲): 世界の約束(*)
映画「ハウルの動く城」から(久石 譲/作曲、小島里美/編曲): 人生のメリーゴーランド
Dan Balan/作曲、山里佐和子/編曲: 恋のマイアヒ
宮川彬良/作曲、山里佐和子/編曲: マツケンサンバIII
やなせたかし/作詞、いずみたく/作曲、永野慶作/編曲: 手のひらを太陽に

アンコール: マツケンサンバII

独唱/司会: 大槻温子 (*)

指揮:井村誠貴


ふっと思い立って、都島区民センターの新春コンサートに行ってきました。 
お目当ては、井村誠貴さんが指揮される大阪市音楽団の演奏会ですが、期待どおりの楽しい演奏会でした。

個人的には、服部良一ヒット曲メドレーがよかったですね(湖畔の宿 〜 銀座カンカン娘 〜 山寺の和尚さん 〜 蘇州夜曲 〜 懐かしのボレロ 〜 一杯のコーヒーから 〜 青い山脈)。 懐メロ好きですもん。
小さい頃、親といっしょにコタツでゴロゴロしながらTV(昭和30年代の後半ですから、もちろん真空管式のモノクロTVですね)で耳にしたんだよな〜 なんて思いながら聴いてました。
会場に多くいらしたおじぃちゃん・おばぁちゃんたちも喜んでらしたのではないかな。

そしてアンコールの「マツケンサンバ2」で最高に盛り上がりましたね。
これが今年最初の演奏会となりましたけど、とてもしっかりした演奏、しかも楽しい雰囲気で、大いに楽しませていただき、幸先の良いスタートを切らせてもらいました。
今年も楽しい演奏、いっぱい聴こうって決意を固めて会場を後にしました。


今年初めての演奏会となりました。
簡単に演奏会をふりかえってみたいと思います。

実は前日、京都までアンサンブル・ギリビッツォの演奏会+京都大学交響楽団のダブルヘッダーに行くつもりでしたが、長男の最後のバスケットボールの試合があるとのことで、西宮に行くことになって断念していました。

本来ダブルヘッダーの演奏会の翌日なので、休養日にするつもりでしたけど、演奏会にいけなったし、とても良い天気でしたので、急遽家を飛び出すことにしました。 家でボケっ〜としててもね、何も変わりませんもの。

ということで、演奏会のことや、会場の場所すらよく調べないまま、道に迷いながらも10分前に会場に到着。 ここで初めて、都島区民新春コンサートの一部として、大阪市音楽団のみやこじま新春コンサートが組み込まれていることを知りました。

しかも、ちょうど前の演目が終わったところらしく、出ていく人に逆らってホールに入りましたけど、ホール内はすでに満員。 パンフレットも貰えませんでしたけれど、ホールの中に入り、講堂のようなステージにかかったエンジ色の緞帳に大阪市の澪つくしのマークがあるのを見たら、異様に懐かしく感じました。 やっぱり大阪市民やってんなぁ〜 と思ったしだいです。

とにかく、壁にもたれた立ち見でたっぷりと1時間。 音楽を楽しませてもらうことにしました。

2分前にチューニングを開始。 いつものオケとは違って、ブラスは荘厳な感じがしますね。 司会の大槻さんが出てこられて、いよいよ始まりです。

1曲目「剣士の入場」、知らない曲だなと思っていたら大間違い。 サーカスなどでよく耳にする曲じゃないでしょうか。 井村さんの軽いハナ息とともに開始、よく締まった演奏でしたね。 威勢良く、というよりもしっかりと演奏した感じ。 でも中間部など伸びやかで落ち着いていました。

2曲目「交響的序曲」、サキソフォン(右)とクラリネット(左)の対比もありましたけどね、両端部分は音圧を感じる演奏でしたけど、全体的にはこの曲も落ち着いた演奏だったと思います。 アメリカの大平原を俯瞰しているようなカメラワークの映画を見ているような感じがしたのは、やはりアメリカ人作曲家だからでしょうね。

日本の歌曲「かやの木山」「冬景色」を、大槻さんのソプラノで2曲続けて演奏。 マイクで歌声を拾っていたのが、正直ちょっと違和感ありました。 演奏はこちらもしっとりと伴奏を付けてました。

ちょいとメンバーがシフトして「服部良一ヒット曲メドレー」。 個人的にはこれがイチバン楽しかったですねぇ。 なんたって懐メロ好きでもありますから。
小さい頃、親といっしょにコタツでゴロゴロしながらTV(昭和30年代の後半ですから、もちろん真空管式のモノクロTVですね)で耳にしたんだよな〜 なんて思いながら聴いてました。
会場に多くいらしたおじぃちゃん・おばぁちゃん達も喜んでらしたのではないかな。

続いて中年のおじさん向けでしょうか「松田聖子メドレー」。 斜め前に立っていたおじさんが頭でリズムを取りながら聴いてましたね。 ほとんど同い年かもしれません。 ちなみに別にファンではありませんでしたけど「SWEET MEMORIES」のシングル盤レコードを持っていたりします。 いい曲ですものね。 演奏はどんどんノリノリになってきましたけど、サキソフォンのソロなど端正でけっしてハメを外さない巧さを感じました。

とにかくこれらのメドレー、当たり前なんですけど、少しの手抜きもなく、しかっりとした演奏なんですね。 まず安心して聴いていられるでしょう、それに、こんな歌謡曲、というのは良くない言い方だと思いますけど、歌詞の情景が見えてきたり、これらを聴いていた当時のことを思い出したりと、ホントにいい演奏でしたね。 皆さん楽しまれていたと思います。

さて、おじさん向けが続いたからでしょうか、昨年ヒットした映画「ハウルの動く城」から2曲。 まずは大槻さんの歌で「世界の約束」、インストゥルメンタルでテーマ曲の「人生のメリーゴーランド」。 さすがに現代の歌だからでしょうか、大槻さんのマイクによる歌も違和感が少なくなりました。 でも、いい声なのにね、生で聴きたかったな。 演奏は、「世界の約束」のオーボエ、「人生のメリーゴーランド」でのやわらかなマリンバの響きなど、いずれも情感豊かに演奏されてて、ほんと巧いバンドですね。

女子高生に人気の「恋のマイアヒ」、軽やかなリズムで明るく楽しく、時には元気にキメた演奏でしたけど、原曲を聴いた記憶がないので、どうなんでしょうね。 演奏終了後、井村さんもバンドのメンバに笑って何か喋りかけられてました(こんなんで良かったかな・・・って言ってたのかな)。

続いて「マツケンサンバIII」。 元気に威勢良く、でもキリッと引き締まった演奏です。 もちろん豪華で華麗な音楽です。 マツケンサンバ2のような知名度がないのが勿体無い感じですけど。。。これがアンコールの伏線になっていたとは、この時には思いもよりませんでした。

とにかく最後は、みんなで歌って締めましょうとのことで「手のひらを太陽に」を合唱・・・といきたかったのでしょうけど、スタッフの方も手拍子はするものの大きな声では歌っておられず。 井村さんも客席を向いて指揮をしながら口パクをされてましたけど、声が小さいので、途中から拍手に方向転換して終了。

花束贈呈のあと、アンコールで「マツケンサンバ2」。 今までの抑えた演奏とは違って、音量も2割位あがっていたように思います。 強烈なパーカッション、会場は盛り上がりましたねぇ。 さっきは歌っていなかっただろうスクールバンドの女子学生が「オレィ!」と掛け声をかけるし、前では男子学生が飛び入りで華麗な踊りを披露して、大盛況のうちに幕となりました。 ああ、面白かった。

今年最初の演奏会。 とてもいい雰囲気で、大いに楽しませていただきました。 幸先の良いスタートを切ることができ、今年も楽しい演奏をいっぱい聴こう、と決意を固めて会場を後にしました。