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アマチュア・オーケストラ・フェスティバル in 奈良 2007

豪華絢爛、豊穣な響き戻る


アマチュア・オーケストラ・フェスティバル in 奈良 2007
2007年2月25日(日) 14:00  奈良県文化会館国際ホール

<第1部> −各団体による演奏−
●奈良女子大学管弦楽団 & 奈良交響楽団 / 指揮:高谷光信
  ムソルグスキー:  交響詩「はげ山の一夜」(原典版)
  ラフマニノフ: 交響的舞曲op.45
●奈良県立医科大学アンサンブル部 & 橿原交響楽団 / 指揮:大村亨寛
  イッポリトフ・イヴァノフ: 組曲「コーカサスの風景」
●天理大学弦楽部 & 天理シティーオーケストラ / 指揮:安野英之
  ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番「革命」
<第2部> −出演6団体による合同演奏−
●出演6団体による合同オーケストラ / 指揮:安野英之
  ショスタコーヴィチ: 祝典序曲op.96
  チャイコフスキー: 弦楽セレナードより第2楽章
  ムソルグスキー(ラヴェル編曲): 組曲「展覧会の絵」よりバーバ・ヤーガの小屋、キエフの大門
     
(アンコール) チャイコフスキー: バレエ曲「くるみ割人形」より「花のワルツ」
  J.シュトラウス: ラデツキー行進曲

奈良県の6団体が結集した「アマチュア・オーケストラ・フェスティバル 2007 in 奈良」、最後に総勢200名がステージに乗り・・・ 寄せ集め?、勢い?、いえいえ、これ程の巨大なオケが一糸乱れずに抑制をかけ、歌わせた演奏に目を見張りました。

第1部は地区別。 いずれも各地区のオケの特色がよく出ていたのではないでしょうか。

まず北部の奈良地区として奈良女子大学管弦楽団と奈良交響楽団の合同演奏。 ムソルグスキーの「はげ山の一夜」の原典版と、ラフマニノフの交響的舞曲という凝ったプログラミングは奈良響の趣味が出てますね。 飛躍著しい奈良女オケと組み、これまた活躍著しい高谷さんの指揮のもと、覇気を持った重厚感のある演奏に唸りました。 特に原典版による「はげ山の一夜」、初めて聴きましたが、原始の響きとパンフレットにもあったように、土俗的な響きが面白いですね。 伊福部を連想したりもしました。

南部の橿原地区は奈良県立医科大学アンサンブル部と橿原交響楽団による合同演奏。 指揮は橿響の団内指揮者である大村さん。 イヴァノフの組曲「コーカサスの風景」も(たぶん)初めて聴く曲ですが、なんとも言えない独特な郷愁を誘う曲を見事に好演。 暖かみのあるアンサンブルは風景が浮かぶようで、とても気持ちのいい演奏を楽しみました。

中部の天理地区より天理大学弦楽部と天理シティーオーケストラ。 天理大にも指導に行っておられる安野さんの指揮のもと、集中力の高いキリッと締まったショスタコーヴィチの「革命」でした。 キレの良さや綺麗な響きが特徴的。 特に終楽章では堂々としながらも楽に駆けているようも感じもさせた機動力が見事。 常に冷静で丁寧に纏める天理シティらしさ、爽やかさも感じた演奏でした。

そして第2部は合同オーケストラ。 冒頭も書いたとおり、これ程の巨大なオケが一糸乱れずに抑制をかけ、歌わせた演奏に目を見張りました。

勝手な想像でしたが、大所帯の寄せ集めなので、勢いでワッ〜と進めてチャンチャンでお仕舞い、なんて思っていたのですが、失礼しました。 それとこれだけの大人数のオケ、弦楽器の音圧が凄かったですね。 豪華絢爛たるアンサンブル。 大音量だけでない豊穣なオーケストラの響きをお腹いっぱい堪能させていただきました。

長丁場でロビーコンサートも盛りだくさんでしたが、緊張の糸が全く切れることのない充実したフェスティバル。 皆さんお疲れさまでした。 そして有難うございました。


簡単に演奏会を振り返ってみたいと思います。

休日なのに子供たちは塾に行ったので、途中で用事で抜けることになる奥さんと二人でホールに向いました。 前日は4時間に及ぶ同志社女子大の「フィガロの結婚」に続き、本日も4時間が見込まれる奈良のアマオケフェス。 このところの睡眠不足も重なって、寝たらヤバイなぁ、なんて話をしながらホールに到着しました。

ホールに入るとさっそく2階席に。 中央付近は遠慮して左側の最前列 AA-9〜10を確保。 ここはステージがよく見えますし、何より足元が広いのがいいですね。 今日も長丁場ですから。 足元が楽でないとエコノミー症候群になってしまう(というのは大袈裟)。

さて、いつもはあまり聴かないロビーコンサートですが、今日はフェスティヴァル。 各団体による演奏ですから、しっかりと2階バルコニーより4曲すべて拝見しました。 どの演奏も良かったのですが、司会のお兄さんの進行が巧かったですねぇ。 これから聴こうとする楽しみをくすぐるような喋り。 どんな曲・演奏かなぁと興味が湧きますし、演奏後のコメントもまた楽しくて、朗らかなフェスにはとても似合っていたのではなかったでしょうか。

ロビーコンサートが終わって開演の時刻。 座席に戻って開演を待ちます。
定刻、まず奈良地区として奈良女子大学管弦楽団と奈良交響楽団の合同演奏のメンバーが整列入場します。 弦楽器の編成は 8-11-6-10-6 の通常配置。 司会者(中川直子さん)が出てこられてフェスの紹介、冬らしいひとときをと曲の紹介のあと下がられます。 チューニングを終え、指揮者の高谷さん登場されていよいよ始まります。

ムソルグスキーの原典版「はげ山の一夜」、初めて聴きましたが、原始の響きとパンフレットに書いてあったように、土俗的な響きがして面白いですね。 ちょっとハマりそうな感じ。 伊福部を連想したりもしました。

冒頭より底鳴りのするダンダンダン・・という響きで開始。 このあとのトランペット、トロンボーンのと続くあたりからもう違ってきますね。 高谷さん、時にフェンシングの騎士よろしく指揮棒を剣のように突き出してカッコよく曲をリード。 あれよあれよといった感じで進めます。 が、洗練されていないオーケスレイション、これでもかこれでもか、と繰り返されるとハマってしまいますね。 鐘が無く、夜明けもきません。 いつ果てるともないような夜がダンダンダン・・と続く。 これって伊福部に似てるかも、なんて思いながらドロドロとなる打楽器やゴリゴリと唸る低弦を楽しみました。 そして最後、高谷さんが左右に広げた腕を体の前にすぼめ、左手を高く差し上げて止めました。 いきなりの凄い演奏に驚きました。

オケのシフト変更をしている間に司会者の方が出てこられ、奈良女オケと奈良響の方にインタビュー。 奈良女オケは来年3月にチェコのプラハへの演奏旅行が決まったそうですね。 6〜7年前を知る者にとっては隔世の感があります(歳とったなぁと)。 ところで奈良女を四字熟語で表すと「一期一会」だそうです。 学年を経るたびに毎回少しづつメンバーが異なるからとか。 で、奈良響は「老若男女」「美男美女」「意気揚揚」「意気消沈」そして「団員募集」。 巧いこと言いますね。 さて準備が整いました。

ラフマニノフの交響的舞曲、ラフマニノフの生前に出版された最後の曲とのこと。 これも初めて聴く曲だと思いますが、遅れて来たロマン派らしい多彩な曲ですね。 大規模な曲ですが、高谷さんの指揮のもと、カラフルにかつ粘りを持たせた響きがうねるような演奏を展開。 最後の和音、残響がホールに響き渡った力強い演奏で締めあげて見事でした。

第1楽章、高音弦の響きに木管が加わって丁寧に旋律を回してゆきます。 キレの良い音だなと思っているとタイトに音楽に。 高音弦がザッザッザッと力が入ってますし、弦と管の響きがうまくブレンドされてますね。 そして打楽器入って頂点を越えるとサキソフォンがホール内を魅了。 コールアングレもまた懐かしい響き。 絶妙の木管アンサンブルを展開しました。
ピアノが入って今度は憂愁の弦楽アンサンブル。 これもしっとりとした良い旋律ですね。 なんかてんこ盛りって感じ。 締まった響きはどこか交響曲第2番を思いうかべたりもしましたが、シロフォンのあとなだらかな弦楽器でそっと締めました。

第2楽章、ミュートをつけたブラスがどこかガーシュウィン風。 独奏ヴァイオリンが艶やかですね。 木管が絶妙に弦に絡んで大きくうねりながら進みます。 しっとり感、そこに金管も割って入ってきますが、上から見ているとオケの各パートが波打っているように見えます。 気持ちが入っているのでしょうね。 テンポが上がって打楽器も入りましたが、弦の響きで止めました。

第3楽章、艶やかでよく締まった和音による開始。 このあとよく纏まったオケ響きで駆けます。 打楽器も入って、高谷さんが両手を挙げてオケを休止。 すぐまた弦の響きを導き出して、じつによくまとまったアンサンブルですね。 銅鑼が鳴り、スネアが入ってまたオケが走り、そしてファンファーレと目まぐるしく曲を進めてゆき、最後は力を溜め込んでダーンダンと終結。 残響がホールにこだましました。

曲をまったく知らないので、ただ追いかけて聴いているだけなんですが、オケがほんとよく纏まっていましたね。 高谷さんとこのオケにはよくマッチしていた曲なのでしょうね。 熱い響きを堪能しました。

プログラムでは休憩と書かれていましたが、司会者の方が出てこられて県立医大アンサンブル部と橿響の方へのインタビュー。 県立医大の四字熟語は「十人十色」、橿響は「和を以て貴しとなす」とのこと、漢語にすると「以和爲貴」、さすが4字です。
準備が完了し、弦楽器の編成は 7-7-4-9-4 と小ぶり。 指揮者の大村さんが出てこられて始まります。

イヴァノフの組曲「コーカサスの風景」も(たぶん)初めて聴く曲ですが、なんとも言えない独特な郷愁を誘う曲を見事に好演。 暖かみのあるアンサンブルは風景が浮かぶようで、とても気持ちのいい演奏を楽しみました。

第1楽章、大村さんがふわっと振って暖かなホルンを導き出します。 コールアングレ、打楽器の響きと繋ぎ、幕開けから朴訥とした雰囲気が漂っていますね。 金管が入って雄大な景色、そしてホルンが冒頭の旋律を戻して伸びやかなコールアングレ、また優しい風景が浮かびます。 弦楽器が爽やかで、中低弦が柔らかく絡んで素適。 木管も含め、各楽器が同じ音色で統一されているのが気持ちいいですね。 また雄大な風景を描いたあと、柔らかなピチカートでこの楽章を終えました。

第2楽章、エキゾティックなコールアングレ、懐かしさを感じさせるヴィオラ、これらが絡み合って独特な空間がホールを支配します。 弦楽アンサンブルが加わって気分を高めますが、またコールアングレとヴィオラでしっとりと。 太鼓のリズム、アンサンブルが中近東風ですね。 雰囲気満点。 いい気持ちです。

第3楽章、オーボエとファゴットによる開始。 ホルンとクラリネットも加わってゆったりと進みます。 この楽章もまた気持ちのこもった木管アンサンブルが素適。 ほのぼのとした気持ちになる演奏を楽しみました。 ホルンが遥かな響きのソロを聴かせ、静かなティムパニの打音でそっと終止。

第4楽章、打楽器のリズムにのってピッコロとファゴットが歌います。 弦楽器が加わって柔らかなマーチですね。 長閑なファゴットの音色も良かったけれど、ピッコロがまたいい音でした。 徐々に音量を増してゆき、パワーも感じさせますが、常に柔らかな響きが基調。 一致団結したオーケストラは集中力も持っていて、金管の咆哮も力を溜め込み、きちんと抑制かけています。 そしてよく締まった充実した響きによるフィニッシュ。
気持ちのよく乗った演奏に熱い拍手を贈りました。 聴いていると気持ちのよくなる演奏でした。

10分間の休憩。 天理大学弦楽部と天理シティーオーケストラの方へのインタビューで始まります。 天理大の四字熟語は「全員野球」、天理シティオケは「大盛定食」。 確かに天理シティオケの演奏会は確かに大盛りでしたね。 なるほどと納得。 オケの編成は 9-9-8-10-6 で揃い、指揮者の安野さんが出てこられて始まります。

集中力の高いキリッと締まったショスタコーヴィチの「革命」でした。 キレの良さや綺麗な響きが特徴的。 特に終楽章では堂々としながらも楽に駆けているようも感じもさせた機動力が見事。 常に冷静で丁寧に纏める天理シティらしさ、爽やかさも感じた演奏でした。

第1楽章、締まったコントラバスの響きに高音弦のキレの良さ。 ややスマートな感じでの開始。 重い響きの木管に続き、ホルンとトランペットが入って緊張感を高めます。 弦楽器の透明感が高く凛としています。 ピアノが入り、ぐいぐいと力をこめて走りはじめますが、締まった響きはそのまま。 タイトな行進曲です。 ピークを越えるとフルートが綺麗な響き、ヴァイオリンのソロもまた透明感が高く、厳かに吹くミュートトランペット、チェレスタとともにいずれも神秘的な雰囲気を持ってこの楽章を閉じました。

第2楽章、鋼のような力強い低弦の響き。 ホルンの斉奏そしてキレの良い木管アンサンブルによるタイトな開始。 音キレは良いのですが、最初の響きの耳当たりが柔らかいのが素晴らしいですね。 パーカッションもキビキビと進め、ソロ楽器がいずれも綺麗な響きで魅了。 ニヒリスティックなスケルツォなんでしょうが、ちょっと毒気の少ない綺麗な楽章といったイメージを持ちました。

第3楽章、しっとりとした弦楽アンサンブルで進みます。 ハープ、フルートでしみじみとさせながら徐々に音量を上げますが、低弦の響きにオーボエやファゴット、クラリネットなどが絡みあって沈痛な表情をも垣間見せます。 チェロが旋律を熱く歌い、マリンバが入って力強い低弦の響き。 音量が下がると今度は透徹した感じ弦アンサンブル。 緻密に組み立てられた音楽に聴き入りました。

第4楽章、アタッカで入って堂々としたファンファーレ。 よく揃って走るオケに機動力を感じます。 テンポは上がっているのに楽に走っている感じさえしました。 更に力を増して銅鑼、ティムパニと力強く締めると、ホルンの牧歌的なソロが素適。 伸びやかな弦、安野さんは第1ヴァイオリンに表情をつけながらゆったりと進めます。 スネアが入り、ゆっくりと丁寧に進めてホルンの斉奏、ファンファーレと気分を徐々に高めてフィナーレへ。 テンポを上げないフィナーレですね。 ピークを形成してもゆっくりと伸びやかな演奏。 しっかりとした足取りで歩み、力のこもった着地を決めて全曲を閉じました。
集中力の高い演奏を楽しみました。 ショスタコーヴィッチなのに(というのも変ですが)爽やかさも感じた演奏でした。

30分間の休憩。 この間もロビーコンサートの後半3曲を楽しみました。 そして席に戻ってみると、ステージはイスと譜面台だらけ・・・暫くしてメンバーの方が整列入場しましたが、いっぱいいっぱいですね。 壮観な眺め。 弦楽器の編成は、と数え始めましたけど、よく判りません。 なお舞台袖には祝典序曲のバンダ席として、やはり数えるのがおっくうになるほどの管楽器メンバー。 さて準備完了し、安野さんがにこやかに出てこられて始まります。

ショスタコーヴィッチの祝典序曲。 金管ファンファーレ、低弦の響き、いずれもヴォリューム感ありますが、驚いたのはオケが走り始めると実に軽快なこと。 見事にコントロールされています。 意外と言っては失礼なのでしょうが、ほんとよく揃っていて目を見張りました。 安野さんが楽しそうに振り、オケを走らせってらっしゃいます。 力をこめ、バンダも入って一層華やかに。 1階席だと音の洪水だったでしょうか。 2階席なのがちょっと残念です。 ゆったりと大きく歌わせてから、また軽快に走ってぎゅっと締まったエンディング。 爽快な演奏でした。

司会者が指揮者の安野さんへのインタビュー。 指揮者の四字熟語は、との問いに「神経衰弱」。 やったことないので分からないながらも、なるほど、と思えますね。 あと「健康第一」の答えには納得ですね。 さて、この間に弦楽器奏者の方がまた追加。 ほぼ満杯です。 準備が整い始まります。

チャイコフスキーの弦楽セレナード第2楽章。 湧き上がってくるようなゴージャスな弦楽アンサンブルを楽しみました。 暖かなヴァイオリンの響き、柔らかく響く低弦、ヴィオラも豊かな響きでよく聴こえていい感じでした。 芳醇なチェロの響きを楽しみ、柔らかなピチカートで締めました。 これは無条件に楽しかったですね。

さて司会者が出てこられて最後の曲の説明。 この間に弦楽奏者の方が少し抜け、最初の編成くらいになったかしら。 いよいよラストの曲です。 準備が整ったので始まります。

ムソルグスキー(ラヴェル編曲)による組曲「展覧会の絵」より「バーバ・ヤーガの小屋」「キエフの大門」。 この曲、原曲よりもEL&Pによる演奏をリアルタイムで楽しんだ世代です。 ということもあって派手な演奏が好きなのですけれど、迫力満点、弦楽器の音圧を感じた演奏に耳を奪われました。

低弦、そして締まった響きによる開始。 ほんとよく纏まった響きが出てくるなぁと感心します。 大太鼓も迫力あるのですが、これだけ弦がいると弦楽器の音圧ってあるのですね。 不気味さも感じさせる低弦ピチカート。 打楽器とも対抗する弦楽器が見事です。 上から見ていると弦のアンサンブル全体が波打っているのがよく分かります。 それがゆっくりと高揚してゆきました。

キエフの大門は荘厳なファンファーレ。 ここもまたゆっくりとした歩みで進みます。 これほどの大人数なのに、音楽がきちっと纏まってます。 失礼にも、大勢だから迫力をもって派手な演奏をしていればいいかな、なんて思っていましたが、落着いて厚みのある演奏。 じわじわっと盛り上げて、すっと止まる。 コントロールが見事に行き渡っています。 安野さん、左手を掲げたフィナーレも更に力を溜め込んで堂々としたもの。 銅鑼、シンバル、金管、そして何より音圧を感じさせる弦楽器が一体となった荘厳な響きで歩みを止めました。
これほどの大人数による一糸乱れぬ演奏、迫力もさることながら偉大さも感じさせた演奏に大きな拍手を贈りました。

会場からの拍手が鳴り止まずに始まったアンコール、豪華絢爛たるチャイコフスキーの「花のワルツ」。 そして降り番だった管楽器メンバーもステージの袖に出てきて全員でのラデツキー・マーチ、会場も拍手で加わって演奏してお開きとなりました。
確かに長丁場でしたが、緊張の糸が全く切れることのない充実したフェスティバルを楽しみました。 皆さんお疲れさまでした。 そして有難うございました。