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近畿フィルハーモニー管弦楽団 第27回定期演奏会

響きの充足感に大満足戻る


近畿フィルハーモニー管弦楽団 第27回定期演奏会
2012年6月3日(日) 14:00開演 いずみホール

ベートーヴェン:「エグモント」序曲 作品84(-*)
ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93
シューマン:交響曲第4番 ホ短調 作品98
(アンコール)ベートーヴェン:トルコ行進曲

指揮:岡田良機、津川 誠 (-*)


素晴らしいシューマンの交響曲第4番に感動。 大好きな曲だけにハードルが高いのですけれども、響きの充足感に大満足した演奏会でした。

シューマンらしいうごめくような感じがよく出ていたのは低音弦の頑張りでしょうね。 女性4名に男性2名のコントラバス、柔らかくも響きが一つになった粘り腰。 後半はずっと低弦を聴いていたような感じさえします。 もちろん金管コラールも厳かだし、木管のキレのある響きも素適でした。 でもやはり弦楽アンサンブル、低弦はもとより分奏がしっかりと決まってましたし、チェロやヴァイオリンのソロもよく歌っていて見事でした。

惜しむらくは、アマオケの体力を考慮したせいでしょうか、第2・3楽章にアタッカで入らなかったこと。 続けて入って欲しかった。 4つの楽章が一体となったのがこの曲の特長ですものね・・・

ベートーヴェンの交響曲第8番、よく纏まった演奏だと感じました。 オーソドックスながらも活力ある演奏でしたね。 やや単調に感じた面もあったかなぁ、もうちょっと遊び心のようなのが個人的には欲しかったのは欲張りかもしれません。

冒頭の「エグモント」序曲、団内指揮者の津川さんの大きく呼吸するような演奏で、オケもそれによく応えて纏まりの良さ、それに何よりオケの響きの質が合っていたのを特筆しておきたいな。 なかでもトランペット、落ち着いたオケの響き底から渋く輝くようにブレンドされた響き。 クライマックスでは輝かしさも添え、幕開けに見事にマッチしていて、演奏会の華やかさを導き出していました。

アンコールはベートーヴェンのトルコ行進曲。 落ち着いた演奏でしたが、華やかさが感じられ、いい選曲ですね。 終演後、帰路で何人かの方が口笛で吹いておられました。 いい気分になって会場を後にされていたことでしょう。 当方も同じく。 お疲れさま&有難うございました。


以下、未稿