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大阪市立大学交響楽団 June Concert 2017

学生オケらしい清新さとやる気戻る


日時:2017年6月17日(土) 18:30開演(17:30開場)
場所:いたみホール

曲目:グラズノフ/祝典序曲 Op.73 -*
   チャイコフスキー/バレエ組曲「眠りの森の美女」
    序奏とリラの精、パ・ダクシオン〜バラのアダージョ、長靴をはいた猫、パノラマ、ワルツ
   カリンニコフ/交響曲第1番
(アンコール)チャイコフスキー/エフゲニー・オネーギンよりポロネーズ

指揮:井村誠貴(客演)、西原貴彦(学生-*)


学生オケらしい清新さとやる気を強く感じた演奏会でした。 いつもはホール後方よりオケ全体を眺めつつ鑑賞させていただくのですが、今回は前から3列目での鑑賞。 指揮者の井村さんとオケの反応を間近で見させていただきました。

チャイコフスキーの「眠りの森の美女」、井村さんらしくよく気持ちを乗せた音楽造りが染みわたっていたようですね。 演奏者が楽しさを伝えようとする想い、そんな意気込みを強く感じで気持ちよかったですね。 もちろんスペクタクルなオケの機動力も発揮した巧さがあってこそで、学生オケらしいフレッシュなパワーがありました。

カリンニコフもまた井村さんらしく美しさの中に粘り気というか情熱を持った熱く濃い音楽造りでした。 芯のある低弦と艶やかでパワーのある高音弦がブレンドされた重量感のあるサウンドに、管楽器もまたよかったですね。 前の席なのでお顔は見えませんでしたが、オーボエやコールアングレも奮闘されてエキゾチックな雰囲気をよく出されていましたし、ホルンの遥かな響きもまた素敵でした。 終楽章にかけて目の前で奏される艶やかな第1ヴァイオリンが熱気を孕んできて、惹きこまれました。

これに先立って学生指揮の西原さんによるグラズノフの祝典序曲は、冷静で落ち着いた指揮でオケを牽引。 まさにオケと指揮者が者一丸となってきちんと制御された音楽、中低弦もしっかりと鳴らせて聴きごたえを感じました。

久しぶりに前の席で指揮者とオケの反応を見ながら聴く音楽も面白いものですね。 そして演奏終了後にきりっとして立つ学生さんを見上げていると若いっていいな、と素直に感じた次第。 フレッシュな演奏を堪能しました。 皆さんお疲れさまでした。


以下、未稿