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吹田市交響楽団 ファミリーコンサート2018

会場も演奏者も指揮者も楽しんだ戻る


日時:2018年11月4日(日) 15:00開演(14:30開場)
場所:豊中市立文化芸術センター・大ホール

曲目:<第1部>
    ワーグナー/楽劇タンホイザー より 大行進曲
    ボロディン/中央アジアの平原にて
    ドビュッシー/小組曲(管弦楽版)
   <第2部>
    指揮者体験コーナー
   <第3部>
    マスネ/絵のような風景 *
   (アンコール)シャブリエ/楽しい行進曲 *

指揮:米山 信、新谷 武 *


かつては普段なかなか聴くことのできない大曲や難曲、著名なプロ指揮者を擁したアマオケ演奏会をおっかけのごとく聴いていましたが、最近はこれら難行・苦行のようにして聴く演奏会よりも、ファミリーコンサートを気楽に聴かせていただくことが楽しくなっています。

そして今回の吹響のファミリーコンサート。 会場も演奏者も、もちろん指揮者も楽しんだ指揮者体験コーナー。 同じような企画が他のオケでもありますが、やっぱり吹響のがダントツに面白いですね。
狂言回しの米山さんの話術もさることながら、オケの皆さんも幼い子供さんの指揮のときには、にこやかに首を振ってリズムを教えてあげいたりして、オケの皆さんも楽しんでいらっしゃる。 みんなが楽しい、これが最大の理由ではないかな。

もちろん本プログラムも楽しみましたよ。 省エネ指揮法で作品そのものに魅力を語りかけさせようとする米山さん。 ピアノ連弾で原曲の一部を披露されたあと、ハープをピアノに置き換えたドビュッシーの小組曲。 端正な木管と力みを抑えた金管、明るくしなやかで上品なサウンドを楽しみました。

「絵のような風景って、どんな風景やねん」って独り言のようにつぶやいて指揮台に登壇した新谷さん。 くねくねと身体を伸長させ、ケレン味を効かせた演奏を披露。 指揮姿を見ながら聴いていると、聴かせどころを楽しく見せているよう。 会場のみんなにも判りやすいようにとの大阪人らしいサービス精神を盛り込んだ演奏かな、と思ったしだい。 きらびやかなファンファーレに彩られて、にぎにぎしくお開きとなりました。

このオケを聴き始めてそろそろ20年(2000年の第50回定期演奏会より)、タイプの違う二人の団内指揮者を擁してますますもって面白味も出てきたようです。 次回はショスタコーヴィッチの交響曲第10番に挑戦とのこと。 難行か苦行かわかりませんが、こちらも楽しみにします。 お疲れさまでした、そして、ありがとうございました。



以下、未稿