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karl richter

カール・リヒターの魅力(戻る

ラファエル・クーベリックと同時期に出たカール・リヒターの名演奏を集めたサンプル盤。 同じく1971,2年頃でしょうね、これも実家から持ち帰ってきました。 同じく定価は750円です。 これとは別にアルヒーフのサンプル盤も出ていたように記憶していますが、これは持っていません。 お小遣いが無かったのだと思います。

さてこのカール・リヒターのレコード、本当によく楽しませてもらいました。 J.S.バッハの音楽がこんなにも生き生きとしているなんて思ってもみませんでした。 冒頭のクリスマス・オラトリオから何度も何度も繰り返して聴いたものです。 そのせいでしょうね、レコードのレーベル面が黒っぽくなっています。 汚い指だったってこともありますけどね、昔はレーベル上に指を置いてレコードをくるくる回転させ、神経質なほどホコリを取っていたものです(今は、アーム型のクリーナで楽ちんしてます)。 おかげで見てくれよりも遥かにまともな音質で音楽が甦ってきました。

ところで、このレコードを聞き込んでしまったおかげでヘンデルのハレルヤ・コーラスでは変な刷り込みが出来てしまっています。 このレコードの演奏はドイツ語版なんですが、そんなこと全然気付いてませんでしたので、他のレコードで最初に「King of Kings」と歌われたときにはコケてしまいました。 えっ〜これ何?、英語版なの・・・って思ってしまったほどです。 なんか恐ろしいですね。

あとイタリア協奏曲、これもとても好きでよく聞き込んだ演奏です。 このため、この曲については未だに第1楽章で聴くのを止めてしまうため、第2楽章以下は馴染みがありません。 しかし、この演奏を聴き込んだせいでしょうね、J.S.バッハの鍵盤曲って左手の通奏低音がいかに重要なんだってことを教えられたような気がしています。 とにかく、いずれのJ.S.バッハの曲も、まるでJ.Sバッハが乗り移ったかのような真摯な演奏ですね。 あまり英語表現は使わないようにしていますが、今聴いてもとてもエモーショナルなレコードです。

カール・リヒター
(日本グラモフォン:MG 9903)
A面
J.S.バッハ <クリスマス・オラトリオ>BWV248から第1曲:合唱「喜びの声あげ、この日をたたえよ」
J.S.バッハ 管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068から「ジーク」
J.S.バッハ ブランデンブルグ協奏曲第5番ニ長調BWV1050から「第1楽章」
J.S.バッハ <マタイ受難曲>BWV244から終曲:合唱「われらは涙ながらに膝まづき」
B面
J.S.バッハ トッカータとフーガ ニ短調BWV565
J.S.バッハ イタリア協奏曲ヘ長調BWV971から「第1楽章」
ヘンデル オラトリオ<メサイヤ>から第42曲「ハレルヤ・コーラス」
ハイドン 交響曲第101番ニ長調<時計>から「第2楽章」
演奏者

カール・リヒター指揮、オルガン(B1)、チェンバロ(A3,B2)
ミュンヘン・バッハ管弦楽団(A、B-3)
ミュンヘン・バッハ合唱団(A-1,4、B3)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(B-4)
オーレル・ニコレ(fl、A-3)
ハンスハインツ・シュネーベルガー(vn、A-3)