BQクラシックス My Best Quality Classical Music Site 〜 堅苦しいと思われがちなクラシック音楽を、廉価盤レコード(LP)、CD、アマチュアオーケストラ(ブログ「アマオケ大好き、クラシック大好き」)などで気軽に楽しんでいます。
TOP演奏会感想文廉価LPコンサートホールLP廉価CD資料室掲示板
クーベリック/バイエルン放送響のベートーヴェン交響曲第7番

ライヴの熱気を感じさせる(戻る


クーベリックによるベートーヴェンの交響曲第7番はウィーンフィルを振ったものが有名なのだが、個人的にはこの古い録音(1970年)の方が覇気があって好きだ。 音楽の友社からCD化されたことがあるらしいが本家のDGからはCD化されていないようである。
主兵であるこのオーケストラはクーベリックお馴染みの対向配置。 それゆえこの曲が本来もっている第1・2ヴァイオリンのかけあいの妙が聴けるのもまた魅力的な演奏である。 クーベリックは実にオーソドックスにこの曲に取り組んでいるようだ。 これといって解釈に奇を衒ったところはないと思うが、随所に力みがかいま見える点は若さだろうか。 特に第4楽章は通常のテンポで始まるのだが徐々に熱気が増し、フィナーレのホルンの強奏に至るまで実に聞きものである。
録音で聴く限り優等生的な演奏が多いクーベリックであるが、ライブで燃える片鱗をこの演奏は感じさせてくれる。